カテゴリ:妄想

読むと死にます。

2009/06/10

或る研究者のメモ。

まず、既に知られているとおり、スライムの知能レベルはその個体の体積と密接な関係にある。これは体を形成する細胞がネットワークを形成することで知能となっている為である。

独自に調査した結果によると、重さにして10-20kg程度で単純な人語を解する程度、20-30kgで生活に支障がない程度の人語を解し単純な計算や文章を書くことが出来る程度、30-40kgで丁寧語などを意識し文法を意識した文章が書ける程度、40kg以上で論理的思考を有し教育をすれば高等知識まで身につける程度となる。これはほぼ人間の知能と体格の成長に一致する。つまり、外観と同等の知能があると判断すれば間違いない。

しかし体積の増加とは知能の増加だけでなく、知識や記憶容量の増加でもある。そして一般的に、知能・知識の獲得スピードより、体の増加による知能・知識の拡張スピードのがずっと早い。ゆえに、知識が書きこまれていない空き容量がどんどん増加してしまう。

ある程度空き容量となる部分が増えると、スライムの捕食本能に変化が起きる。体を増やす方向ではなく、書きこむ情報を増やす方向にシフトするのだ。この時期のスライムは非常に好奇心旺盛であり、また、捕食行動も栄養を取得するわけではなく、その細胞に書きこまれた情報、すなわちDNAを欲っするようになる。そしてDNAを取得するのにもっとも都合の良い方法とは、DNAを与える行為、すなわち性交である。スライムにおける「発情期」とはこうして起きる。ある程度の情報を取得した時点で「発情期」は収まり、また体積を増やす方向へシフトする。

しかしある程度の論理的思考を取得したスライムは、ヒトと同じように「本能」を恥ずかしいものと考え、押さえこむ。この羞恥心が生じるタイミングはもちろん個体差があるが、45-50kg程度の頃に起きる。また45-50kg程度あればヒトの一生で会得する情報は軽くフォロー出来るため、増やす理由もなくなってしまうどころか、これ以上増やすと行動しにくくなってしまう。これにてスライムは体積も性格も安定し、成長曲線は非常にゆるやかなものへ変わる。

だがその状態からもさらに精進を続け、体積を増やし、ヒト一人を遥かに越える知能と知識をもって研究を続けたスライムは、自らの内に異次元を形成する術を身につけることになる。行動に不自由ない外観のまま、体内に形成した無限の空間へ自在に体積を増やすことが可能になるのだ。こうなると最早歯止めはなくなり、自らの内へ体ごと呑みこんだり、ヒトの魂と呼べるものをそのまま自らの内へ取りこみ、そのまま自身の一部とすることが出来てしまう。

しかし自らの内へ他者を取りこむということは、少なからず「自ら」というパーソナリティへの影響を及ぼす。あまりに多くの他者を呑みこんでしまえば、「自ら」は単一の個体として存在することが不可能になり、崩壊してしまうだろう。これがスライムの死である。しかしここまで到達したスライムは、今のところ確認できていない。


  1. 管理人:設定厨で申し訳ない。でもいっかい書いてみたかったんだよ!こーゆーの! ある1研究者のメモってだけでこれが真実かどーかはスライムさんにしかわかりません。
  2. 初ヶ瀬マキナ:漫画版メローナ染みた暴走が起こらない限り、最終段階の出来事は発生しそうに無いですけどね……。
  3. 管理人:>>マキナさん 最終段階に至った者、メモでは存在しないとしていますけど……、ぶっちゃけ堕粘姫ジェシア・アスタロトさんのことです(笑。
  4. かくに:つまりジェラさんがエミリアさんとの闘いに敗れ瀕死の状況で体力回復目的で人間を襲うも途中で倒れるが助けられ、実はその人間が何かの先生で看病され多くを教わるうちに捕食によるスキル吸収ではなく実際に多くの人や物に触れ、学び、共に切磋琢磨する事の素晴らしさに気付き、またその知識や技術を次の世代に託すべく、身寄りのない者や、見捨てられてしまった者達を自らが受け皿となり箱舟状態で取り込んだ結果、最終的にはスライムとしての死に向かって行ってしまうというフラグですね。流石です
  5. 管理人:ちょ、長文だッ! でもごめんなさい。ジェラさんは純粋なスライム娘ともまた違うので、この記述は当てはまらない予定です。でもかくにさんの記述自体はだいたい合ってる。

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書いた日: 2009/06/10 00:02 カテゴリ:妄想


作成:スラマイマラス
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