カテゴリ:妄想

読むと死にます。

2010/05/31

唐突にジャーマネンさん熱が。

なにか描いたら更新するぶろぐジャーマネンさんが描かれてるのを見て、なんか唐突にジャーマネンさん熱が。

「こんなとこ嫌だよぅ……」
「いーから入ってなさい!こっちは忙しいんだから!」

そうやってうさぎに押しこめられたそこは、幾人かの裸の女性が、蜘蛛の糸のようなもので磔にされている部屋だった。
暗い部屋にぼぅっと浮びあがる裸体と糸。ちびうさでなくとも、ここに閉じこめられるのは御免だろう。
だが小さな少女にとって、その場に沸き起こる感情は不気味さだけではなかった。
まったくぴくりとも目を覚まそうとしない裸体の女性たちと、それを釣り下げる粘糸に……ほんの幾分かの、興味を覚えたのだ。

「どうなっているんだろう」という小さな疑問が、「少し、触ってみよう」になるまでに時間は要しなかった。
ちびうさは恐る恐る指を伸ばし、ちょんと、その糸に触れ、そして指を離す。
しかし彼女は直ぐ様、己の軽率さに後悔した。納豆にでも触れたように、糸のアーチが指と、触れた先とに掛かることとなったからだ。
「うぇ……やっぱ気持ち悪い……」
彼女はひとり愚痴た。その背後の暗闇に、どろりと赤い人影が現われていることに気付かずに。


「あれぇ、マーキュリーにマーズちゃん、どったの?」
ちびうさを閉じこめセーラームーンへと変身し、急ぎ売り場に戻ったうさぎは、すぐ様拍子抜けすることとなった。
何故ならそこには赤い触手に囚われた4人がいるばかりで、敵の姿が見えなかったからだ。
「セーラームーン!」「早く急いで!」
その求めに対し、ムーンティアラアクションで触手を断ち切るムーン。
捕われていた彼女らによると、敵のうち二人はすでに退却したとのこと。しかし残る赤いスライム女の触手に掴まり絶体絶命であったが、何故か唐突に攻撃を中断し、どこかに消えてしまったとのことだった。
「帰っちゃったんじゃないの?」
あっけらかんと答えるムーンの頭に、「こら」とマーズは拳骨を落とす。
「油断しちゃだめよ。まだ敵の反応は消えてないわ」
ゴーグルを付けて指摘するマーキュリー。実際、この店内は未だ赤い粘液がそこらじゅうで滴っていた。
「でもさ、私達には新しい技がある。大丈夫だよ。」
「そうね、また現われても愛の天罰、落としちゃうから」
ジュピターとヴィーナスは楽観的だった。

そのとき、床から「ごぼごぼ」と不気味な音が響いてきた。
皆はすぐに身構え、戦士の顔になった。
ジャーマネンは床や壁を擦りぬけることが出来る。それを生かした奇襲攻撃は、既に何度か体験している。
そしてここまでは音でだいたいの見当はつけるしかなかった。
が、今はマーキュリーがいる。彼女はゴーグルを付け、反応を探る。
しかし探るまでもなく、ジャーマネンは現われた。
彼女全員の目の前の床から、堂々と現われたのだ。
その顔の笑みは圧倒的優位に立つもののそれだった。

「現われたわね、このスライム女! 触手や粘液で店をぐちゃぐちゃにする悪い子は! このセーラームーンが、月に変わって、おしおきよ!」
ばっちりと決めポーズをつけ、ムーンは言い放つ。
だがそれでも、ジャーマネンの表情は変わらない。
「ふふふ、私をおしおきしても良いのですか……?」
ジャーマネンは大きく膨らんだ腹を撫でながら答える。
「な、なんだあれ……」「さっきはあんな形じゃなかったのに……」
戦慄を覚えるジュピターとヴィーナス。
「な、なにをする気が知らないけどね! そ、そんな妊婦みたいなお腹になったからって、別に驚いたりなんかしないもんねー!」
ジャーマネンに向け、あかんべーをするムーン。そしてキューティームーンロッドを取りだし、構えを取る。
「ま、まって!」そんなムーンを制したのはマーキュリーだ。
「あの中に、なにか人間の反応があるわ!」

「ふふふ……」
ジャーマネンの笑みが一際大きくなる。と、膨れた腹が不気味な音を立てて波打ち初める。
じゅる、ぐじゅ、じゅるうる……
磯巾着の捕食を逆回しに見るように、なにかが吐き出されてゆく。
赤い粘液にまみれたピンク色の髪。そして特徴的な突起……。
間違いなく、それはちびうさだった。
ジャーマネンの大きな腹から赤い粘液のアーチを大量に作りながら、ちびうさの顔が出てきたのだ。

だが彼女の表情は、ムーンたちがまったく知らないものだった。
とろんとした瞳は、まったく焦点が合っていなかった。
半開きの口で熱い息を吐いているかと思うと、唐突に「はぅっ」っと声を上げた。
風邪をひいたなら、あるいはこんな表情になったかもしれない。
だが、そうではないことは、その様子からも明らかだった。
ちびうさは捕えられ、敵の、ジャーマネンの攻撃を受けているのだ。

「あはぁ……あ……セーラームーン……?」
ようやく、ちびうさの瞳がムーンを確認したらしい。
だがその輝きはあまりに弱く、いつもの稲妻のような鋭さがない。

「ちびうさ、今助けるから!!」
ロッドを握りしめるムーン。
だが、それを制したのは他ならぬちびうさ自身だった。
「だめだよぅ……ムーン……ここ……きもちいんだからぁ……」
普段あれだけ棘のある言葉を吐く口が、正反対にゆるりと開いた。
だらだらとよだれまで垂れていた。
もっとも、赤い粘液と混ざり、なにがなにやらわからない状況であったが。
「最初は……きもちわるいと思ったけど……でも……すごく……いいの……
 とろとろ……ぬるぬる……渦まき……こんな気持ちはじめてなの……
 私の…穴を……埋めてくれてるの……
 あったかくて…とけちゃいそう……はぅ……いい」
その言葉にいつもの強気な面は欠片もなく、ただ快楽に溺れていた。
だがそれも、ちびうさがジャーマネンにされたことを考えれば当然のことだった。


倉庫にて現われた赤い人影は、あっという間に服を剥ぎ取り、自らの中へとちびうさを取りこんでしまった。
当初は藻掻き脱出しようと試みたちびうさだったが、徐々にその動きも緩やかになっていった。

ジャーマネンの中、そこは幾重にも折り重なった肉のフリルで包まれた世界だった。
とめどなく分泌される粘液を潤滑油に、肌を舐めまわしていた。
細胞の一欠片まで丁寧に撫でていった。
時折大きく蠕動し、肉までも揉みほぐした。
隆起した乳首にはさらに襞が集まり、ミルクを絞り出すかのように渦を巻いた。
丁度赤子が吸うだけの力で吸引までもなされていた。
無論、クリトリスにも刺激は与えられていた。
繊毛のような赤い触手が幾つも伸び、丹念に、やさしく、撫でていた。
付け根に巻きつき、時折先端をちくりと刺した。
口、鼻、耳、穴という穴に潜りこみ、舐めまわした。
汗腺も、いや細胞の隙間までもその対象だった。こびり付いた垢は全て舐め取られた。
もちろん膣にも赤い液体は侵入し、ぴたりと密着して肉壁の一枚一枚を丹念に撫でていた。
が、そこにはもうひとつ、半場本能的に差しこまれた、ちびうさ自身の指があった。
撫でまわされる以上の刺激を求めて、激しく中をかき回していた。
呼吸は必要なかった。いつの間にか癒着したへその尾で、必要なものは全て送りこまれていた。
その中は、ただ快楽を求め続ければ良い場となっていた。

どこかで母の愛を求めていたちびうさにとって、幾重もの肉のクッションに守られたそこは第二の故郷となった。
一瞬とも、無限とも思える時間をそこで楽しんだ。
にも関わらず、唐突に首だけ表に出されたのだ。
一刻も早く中に戻りたかった。
そんな中で、ムーンはそれを壊すと言った。
そこには一瞬の苛立ちを感じたが、直ぐ様思いなおした。
ムーンもこれを知ればきっと壊すなんて言わなくなる、と。
だから、一生懸命伝えようとした。その素晴しさを。そうしようとしたのだ。
だがその答えとして帰ってきたのはこんな言葉だった。
「正気に戻って!」「ちびうさ! あなたは騙されているの!」
ちびうさの心に、悲しみと苛立ちが募った。
「なんで……なんでわかってくれないの!」
額に三日月が浮ぶ。そこから放たれる白い光は、皮肉なことに、ジャーマネンにとっては猛毒であった。


カラベラスたちを退却させ、目の前の4人へと自らの体を浴びせた、そのすぐ後だった。
倉庫で店員を拘束している粘体に、なにかが触れたことに気付いたのは。
ジャーマネンは、それは消化器で目眩しをしている間に逃げ出した女たちであると推測した。
「あとの処理」には当然、その女たちの始末も含まれている。
ジャーマネンは直ぐ様壁を擦り抜け、倉庫へ移動した。
と、そこにいたのは小さな少女がひとりだった。逃げ出した女たちが連れていた少女だ。
だが、逃げたのはこの少女も含め4人。3人はどこにいったのか。
ジャーマネンは考えた。残る3人を効率よく追うにはどうすればいいか。
そう、答えは簡単だ。この目の前の少女に聞けばいいのだ。
自らの力を持ってすれば、この小さく、きもち良いことをなにも知らない少女は簡単に素直になるだろう。
暴力ではなく、篭絡する力。ジャーマネンはむしろそちらのほうが得意だった。
結論を出すと、少女の服を剥ぎとり、自らの中へと招待した。
粘体と、触手と、やさしさと、快楽が充満した、自らの子宮の中に。

子宮に少女を入れると、徹底的にかわいがった。
ただ全力でやってしまうと壊れてしまうため、初めはゆっくりと慣らしていった。
中で抵抗が無くなり、喘ぎを上げはじめたのを確認し、くすりと笑った。
ぼんやりとした目で、舌を出してきたときには、ジャーマネンも触手を伸ばし、絡まった。
そうして、少しずつ少しずつ刺激を強くしていった。
涎も愛液も尿も垂れ流し、ついには自らの手を股間に押しこめたときには、愛おしさすら感じた。
臍の緒をつなぎ、酸素と、栄養素と、さらにほんの少し自らの体を与えた。
体はちびうさの体内に入ると、血管や、脳を直接刺激した。
なにもかもが気持ち良くなるように、少しずつ変えるために。
同時に、自らが持つダークパワーも与えていたが、それをスポンジのように吸収していく様に、驚きを覚えた。
カラベラス様に頼んで同士としても良いのではないか。なにしろ、ここまで愛らしいのだから。

だがそのときだった。4人を拘束していた触手が断ち切られたのは。
中の少女はもうほとんど素直になっていたが、もう少し時間が欲しかった。
この少女を人質として使いながら、すぐに表の邪魔者を殺してしまおう。
そう考え、ジャーマネンは戦場へと戻った。

その人質とした少女に、恐しい力が備わっているなど、夢にも思わずに。


ちびうさが発した光は、ジャーマネンにとって致命的だった。
自らの腹で起きたこと。とんでもない至近距離で、逃げることは不可能だった。
赤い粘体で出来た体がどんどん崩壊していった。
同時に店内で滴っていた赤い粘液も消えていった。
ジャーマネンにとって、初めて体験する「痛み」だった。
そうして大きな叫びを上げ、ジャーマネンは消えてしまった。
その場に残ったのは、全裸のちびうさだけだった。

セーラー戦士たちは直ぐ様ちびうさに駆け寄った。
だが、彼女に意識はなかった。
無理に起こさず、そのまま連れ帰るのが良いだろう。
そう判断したセーラー戦士たち。うさぎはちびうさを背中に抱き、帰途についた。

ちびうさが目を覚ましたのは、家のベッドの上だった。
外はとうに真っ暗になっていた。
ベッドの横には、看病していたのか、うさぎが倒れこむように眠っていた。

ちびうさは、全てを覚えていた。
やさしく包まれた、その粘体を。
何度も何度も絶頂させてくれた、その世界を。
快感を貪った、その時間を。
そして、それを誰が壊したか、までをも思い出すと、途端に全身が冷たくなった。

と、そのときだった。自らの中に、違和感を感じたのは。
ちびうささ、その違和感の元である股間へと指を走らせた。
そして秘裂の奥へと指をつっこみ、奥に眠っていたものを取り出した。
それは、ジャーマネンの黄色い蝶ネクタイだった。
そしてそこに嵌まっている邪黒水晶は、無傷だった。
ちびうさの未熟な力では、そこを崩壊するまでは至らなかったのだ。

ちびうさは暫く考えた後、その蝶ネクタイをもう一度自らの内へと戻すことにした。
今度は私があなたを産んであげようと、そう信じて。


物語が進み、ちびうさはワイズマンと手を組むこととなる。
ブラックレディの誕生である。
だがそのブラックレディは我々が知るものとはまったく異なっていた。
赤い液体を纏い、それでデマンドやサフィールを包みこみ、簡単に篭絡してしまった。
邪黒水晶をも取りこみ、ワイズマンまでも取りこみ、黒い星を赤く染めた。

だが、その強大な力を、青い星に向けることはしなかった。
そして母や愛を求めることもしなかった。
何故なら、彼女の傍らに付き従う赤いドロイドが、それを存分に与え、そして自らも返していたからだ。
ブラックムーンと地球との戦争は、そうして終結したのだった。

久しぶりに完結まで書いた気がするよ。


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書いた日: 2010/05/31 21:37 カテゴリ:妄想


作成:スラマイマラス
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