ちんこもがれたくないので、ちょっとニコ生で話したアレのつづきをば。
ピピピピ ピピピピ ピピピピ……
ガシャ
闇のなかから無理矢理引き上げようとする無粋な雑音ではあるが、もし私であれば時計を壊すところまではしない。もったいないことをした犯人の手は、私と同じ布団の中から伸びていた。
布団の中では、文字どおりの肉塊が、やわらかく、暖かく、そしてにちゃりにちゃりと私を包み、舐め、蠢いていた。その上、起き上がろうとする私の体をずっしりと重く包みこんでいた。
「ちょっと、離しなさいよ……」
その肉へと抗議の声を上げると、その肉の一部がにゅるりと盛り上り、私の前に顔が現われた。
「いいじゃないですか、おねえさま。今日はもうこのまま寝ちゃいましょうよぅ」
にちゃ、にちゃりと私の乳首を舐め上げながら、彼女はそう告げる。
「……いやいやいや、学校行かないと」
「いいじゃないですかぁ。私たち、別に学ぶ必要もありませんし、たまにはちょっとぐらいサボったって……私、今日、ずっと先輩のこと、こうやって、包んであげたい気分なんですよぅ 先輩から出る汗も、ミルクも、それにおしっこやうんこも、ぜぇんぶ私が舐めて食べてあげますからぁ先輩は今日はなにひとつしなくていいんですぅ 私の中で一日中あったかぁい思いをして」
「いいから離しなさい」
そう一喝して、ようやく彼女は私から身を離してくれた。布団から出て、不定形の肉塊からヒトの体へと戻りつつある彼女。そう、彼女を私の眷属に変えてから、半年ほどだろうか。まさか彼女がここまで適応するとは思わなかった。身も、そして心も、だ。それが幸せなのか、不幸だったのか、未だわからない。少なくとも彼女は幸せそうではあるが、しかしそれは……いや、もういいか。
私はまず食卓へと赴いた。私にとって食事というのはただの嗜好ではあるが、ヒトとして社会に紛れている以上、そういったことは粛々とこなすようにしている。学校に行く、というのもその内の一つだ。
テーブルの上には出来上がった食事が並んでいる。いつものことだが、彼女の仕業だ。そしていつも思うのだが彼女はいつのまに用意しているのだろうか。謎のひとつである。
「今日は、冷しゃぶのサラダに、ベーコンエッグ、それにトーストにしてみましたぁ」
一見普通のメニュー。だが、私は気付いていた。彼女は毎回どこかしらに『肉』を使っている。今回はベーコンと、冷しゃぶ。そう、このどちらも豚肉のはずだ。そのはずなのに、なぜ彼女は私がそれを口に運ぶのを、とても嬉しそうに見ているのだろうか。そしてぼそりと「先輩が私を口に……」と聞こえるのは気のせいだろうか……
そんな熱い眼差しを浴びながら、私の食事は終わる。気がつけば、もうすぐ家を出る時間だ。あっという間? 目覚ましをギリギリにセットするのは、どこの家庭でも同じと信じたいところだ。
家で行う最後の仕事として、私はお風呂場へと赴く。まずは下着から着なければ、だ。と、そのときだった。
「せんぱぁい いいこと思いついたんですぅ」
言うが早いか、肉塊と化した彼女が、べしゃりと私へ襲いかかってきた。ぐじゅぐじゅと蠢き、私の肌を肉が撫で、包みこんでいく。と、その上で表面は、学校の制服へと変わっていくではないか。
「ほらぁ これで私は先輩のこと包んであげれますしぃ 先輩は学校に行けますぅ」
外から見れば完璧に制服、しかしその内側では彼女が私の汗を舐めとろうと蠢き、尿を飲みほそうと吸いつき、糞を食べようとノックし、そして愛液を吸おうと擦れていた。
これは、いいかもしれない。
私は心地良い中で、玄関を開けた。ご褒美の青い粘液を、彼女へとプレゼントしながら。
そう、確かに彼女はどうなのかわからない。でも、私は幸せだからいいかもしれない。
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書いた日: 2012/09/10 01:53 カテゴリ:妄想