カテゴリ:妄想

読むと死にます。

2009/01/04

明日から出勤、休みが終わるまえにせめてなんか書いとこうよ記念作品。

というわけで、怪盗ゼリ、二話から先の話になります。まだ二話も書いてないのにその先の話を書くとか馬鹿なの? 死ぬの?

あ、あと下書きとか一切なしのぶっつけ本番。まあ正直、アイデア忘れないうちに書いとくかとか、そんなノリです、はい。


朝。台所から漂ってくるベーコンの焦げた香りが、俺の意識を深い闇から覚醒させる。

ベッドから重い身体を起こし、ひとつ伸び。それから自室の扉を開けると、丁度割った卵がフライパンへ落ちるところで、じゅうと心地良い音が辺りに響いた。コンロへと向かっていたいつものメイド姿のジェラは、そこへ少々の水を加えると、フライパンへ蓋を被せ、こちらへと振り向いた。

「おはようございます、ご主人様」

深々と礼をして言うジェラに向かい、俺はご主人様は止めて欲しいと言おうとする。が、そこで自分の名前が思い出せないことに気がつく。…どうやら作者は俺の名前をまだ決めていないらしい。まったく失礼な話だ。仕事の遅い作者などアテにせず、ここは読者に考えてもらおうか…

「どうかされましたか?」
「…ああ、ごめん、なんでもない」

と、今回の話とは関係のない方向を止めたジェラ。と、彼女に目をやれば、いつものメイド姿に、いつもとは違う場所があった。

それは彼女の胸。いつもは豊かな胸を押しこめるように閉められた左右の乳房の中央が、今日は開いている。そしてそこには、第三の胸にでもなったかのように、静かに寝息を立てているゼリの顔があった。もちろん首から下はジェラの中へと埋まっている。

「おいおい、そんなところで寝かせていいのかよ。教育上マズくないか?」

冷やかす俺に向かい、彼女は微笑みながら答えた。

「今日はご褒美なのです」
「へえ、なんの?」

反射的にそう言ってしまってから、俺はヤバイと小さく口に出した。ジェラの三つ編みが跳ね回っている。あれは嬉しくて仕方無いときの動きだ。

「ゼリ様は、昨夜、見事に特訓を終えられたのです。…え、どんな特訓ですって? そうですね、これは秘密なのですが、特別に教えてさしあげましょう。そう、それは昨夜、お休みになろうと浴室から私の体内に入ったあとのことでした…」

俺の反応を無視し、ジェラは語りはじめる。その背中では、三つ編みが手のように形を変え、コンロの火加減を調節していた。


昨夜、お休みになろうと浴室から私の体内に入ったあとのことでした。

「私も、ジェラみたいに呑みこんでみたいんだけど…」

ゼリ様はそう仰せになったのです。

私は理由を尋ねました。すると、やはりゼリ様は、初めての夜の一件、すなわち、ご主人様のモノが入りきらなかったことに対し、非常に、残念に考えておられたのです。「せめて彼のモノを全て入れてあげたい」、ゼリ様はそう私に告白してくださいました。

なおかつ、あのあと私とご主人様が行った『行為』に関しても、憧れと申しましょうか、そのようなものを抱いておられるようでした。「私も、彼にあんな顔をさせてみたい」、そう仰ったのです。

私は大いに喜びました。ご自身が快感を得るために、まずご主人様を満足させる。そのように仰せになるということは、私が怪盗の心得として教えております『奪う前に、まず満たせ』をご理解されているということです。ゼリ様の願い、協力しないわけがありません。

ですが私はまずゼリ様に申しあげました。「ゼリ様には、既にそのようなことが出来るはずです」と。事実、私の中で自由に生活するために、ゼリ様には私のスライム因子を、ほんの少し、組みこんであります。それは今でこそほんの少しですが、ゼリ様が強く望めば、身体の隅々まで広がり、スライムの特質である、身体を自在に変形する力が身につくでしょう。というより、ゼリ様ほどの素質であれば、幾年か訓練を詰めば、私とほぼ同等のことが出来るようになるはずなのです。

しかし先に申しあげたとおり、今はごく少量の因子が植えられているのみ。が、それでも多少は意思どおりに体内を変化させ、ご主人様のソレぐらいであれば呑みこむことが出来るはずです。ゼリ様が「出来ない」と考えている故に、それは出来ないのです。足りないのは信じる心です。

「出来て当然だと、そう強く信じなさい」そう、私はゼリ様に伝えました。というより、出来ることなのだ、と。そして私はゼリ様のそこへと、指を差しこみ、そうして特訓は始まったのです。

「こんなの入るわけないよ!」何度も何度も、ゼリ様はそう仰いました。その度に私はゼリ様のいちばん良いところを刺激し、囁きました。「もっと、良くなりたいのでしょう? さあ、奥に入れて…力を抜いて…」

難しかったのは最初でした。指がやっとのことで全て入る程度ですと、身体の神経が限界を伝えてしまう。故に私も指を少し溶かし、感覚を曖昧にさせてみたりしました。ええ、私も試行錯誤でした。

と、何度も何度も抜いて差してを繰替えしていると、ふと、今迄の限界ラインが、底無し沼のように手応えが無くなりました。と、私、興奮して「ゼリ様!! 少し広がりました!!」と声をかけた瞬間に戻ってしまいましたが…。

もちろんそのあとも特訓は続きます。そしてようやく指が全て収まるようになり、二本目までを受けいれはじめた頃には、ゼリ様もずいぶんその気になられたようでした。「力を抜き、目を閉じると、身体が水の塊のように感じてくる」。ここまでこればあと少しなのです。3,4本目が入る頃には指に触手を絡ませることも出来るようになっておられました。

そして最後のテストとして、私の三つ編みを、ゼリ様の中へと入れました。穴はなんなく私の先を呑みこみ、貪欲に貪ってゆきます。ゆっくり、ゆっくりと。それは外であればゼリ様の臍や胸まで行きつくほどの長さであっても、止まる気配はありません。むしろ私のほうが心配になった頃、なんと、ゼリ様の口から、私の三つ編みの先が出てきたのです!!

このときばかりは嬉しさで大声を上げてしまいました。この短期間でそこまでスライム因子を浸透させ、使いこなすようになるなんて……ゼリ様は、私の思った以上の資質をお持ちだったのです。


「というわけで、そのご褒美として、今日一日は私の中で、しかもゼリ様おきにいりのここで寝かせて差しあげようと決めたのです」

ジェラの長い話に、俺はやっとのことで「そうか…」と口に出した。

っていうか、それって、今日、ゼリが目覚めたら、俺、問答無用で襲われるってことじゃね? なんか、また、コイツに無茶苦茶されそうじゃね?

「べえこんえっぐ…」

だらけきったゼリの口から寝言が溢れ、一筋のよだれがジェラの服へと垂れ落ちた。眠ってるときは、まあ、かわいいのだが…。

「さあ、食事が出来あがりました」

そう告げるジェラの笑顔には、「今夜を楽しみにしてくださいね」という意味も含まれているような気がした。

「今夜」に期待された方、申し訳ありません。書く予定、皆無です。


  1. 管理人:余談。僕も某スレ376さんと一緒に驚きました(笑。ぜんぜん気付かなかった…。塗りが上達するだけでこうも印象違うのですね。
  2. 376:深夜の更新乙であります。そしてありがたや。あの絵、意外と気がつかれないもんですね。根っこの部分はあまり変わってないと思ってました。何事も継続するってのは良いことなんだと改めて思います。ぶっちゃけ人生で今一番真剣に取り組んでいるかもしれません。今更ですけど。しかし続きを書く予定無しとは・・・なんという鬼・・・
  3. 377:376じゃなくて377だった件
  4. 名無し:本当に驚きましたよ、>>106さんの新作まだかな~って思ってたらまさか俺と角煮と油蕎麦さんだったとは(笑)でも居てくれて嬉しかったんですがね。 >>2 俺と角煮と油蕎麦さん、違う、違ってます、376は私ですよ!?
  5. 管理人:ゼリの特訓シーンをもっと深く書かないと駄目だなぁ…。エロシーン避けててもしょうがない。 それはともかく、角煮さんはともかく376さんまで書きこみがあるとは(笑。意外にみんなここ見てるのですね。
  6. 名無し:書き込みの時間の誤差で>>3が見れなかったorz 俺と角煮と油蕎麦さんすいませんorz
  7. 角煮:>>376さんは>>名無しさんでしたか。意外といろんなところで繋がっているもんなんですねぇ。名前入力めんどいと思いますので角煮で結構です。半角二次元とごっちゃになるかもしれませんが多分、皆様補正をしてくれるんじゃないかと。漫画と一枚絵だと掛けられる時間が違いますので差がでますねやっぱり。やってみて思ったのは週刊連載とか本当に信じられないレベルですよ。ともあれ無事に続けてますでまた何か描いたら見てやって下さい。 >>管理人さんエロシーンって書くのはかなり労力がいるもんですよね。自分も漫画描いてるとき本当に手が震えて吐き気がしましたよ。これを描いたら自分は真っ当な人生を送れないみたいな訳の分からない拒絶感みたいなのが働きました。今でもやっぱり局部とか胸の露出を避けている感じです。見えなくても想像で補ってもらってるだけです。絵でも文でもエロを真剣に書くってのは大変なんだと思います。だからそんな事で今日も独り呻いてしまうんですねぇ。お恥ずかしい話です・・・
  8. 管理人:>>角煮さん アシ無しでの週間連載は地獄らしいです。まあ漫画家の過酷さは小林まことの青春少年マガジンにいい感じに描かれています。 ttp://slime-girl.homelinux.net/tmp/mag/ 面白いので是非。 僕がエロを避けるのは、普通に苦手でエロくならないという…僕は普通のシーンでも語彙力表現力の無さを誤魔化しつつ書いているのですが、エロはそれが如実に出てしまうのです。ちんこを幾通りにも表現しないといけないので…。
  9. 角煮:>>管理人さん 見てきましたよ。やはり連載を持つというのは過酷なんでしょう。正直好きだからというレベルでは到底できる事ではありませんね。プロと言われる方々全てに言えることなんでしょうけど。 エロに限らずですけど自分でやってみると大変ですよね。絵も文も。結構なんとかなると思っても実際は上手くいかないし。しかも苦手なものも乗り越えないといけないしで・・・すみません。うまく纏まってないですね。ともあれ今年もいろいろお邪魔させて頂きますよ。いろいろと・・・
  10. 管理人:僕も書いたりする前は「こんなんでいいんか」とか思ってました…。仕事にするって大変です。 今年はエロの勉強もしたいですね。
  11. SIN:ジェラさんがはっちゃけてるwwww
  12. 名無し:今更ながら今のゼリさんの子宮へと続く魅惑の空洞内は触手が生え(ジェラが触手を絡ませただけ?)、さらに本来あるはずの到達点と拡張限界は存在せず例えば太さが人の拳程、長さが50cm程度のモノなら飲み込めると言う5歳児にあるまじきハイスペックを誇っているんですね。あくまでジェラさんの三つ編みが口から出たのを体の内部がスライム化(外部に変化無し)させたのが原因と考えた場合ですが。ええい、ゼリの体内は化け物か!! >>7 自分のエロ絵で抜ける作者も少ないと思いますよ。とりあえず自分の知る中(同人含む)では極少数ですし。なぜ描けるとかは全く分かりませんがorz
  13. 管理人:>>11(SIN)さん 気付いたらジェラはゼリにベタ惚れでした。「食べてしまいたいほどです」とか発言させればよかったなぁ。
  14. ゼリ:>>12さん 「スライム化してるとか、そんな難しいことわからないっての! ただそうしたいと思ったら出来ただけなんだから…」
  15. SIN:ゼリ様可愛いですよ~!最高ですよ!
  16. :ゼリ最高!
  17. 初ヶ瀬マキナ:う〜ん、これはゼリのクオリティを低く見積もりすぎていたかも。my dearest masterの時に、大怪盗的なイメージしか書けなかったのが悔やまれる……。こんなに素敵な素材が近くにあったとは。
  18. 管理人:ちょっとハイスペックにしすぎたかも…。ジェラ体内での特訓だからここまで上手くいったということにして下さい。まあいつかこのぐらいは出来るようになりますけど、。
  19. 管理人:と、途中で送信してしまった。 体外でも出来るようになったとき、それはジェラと別れのときでもありますね…

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書いた日: 2009/01/04 23:55 カテゴリ:妄想


作成:スラマイマラス
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