僕はふらふらとジェラさんに近付いていく。
巨大な舌が、僕の股間を滑り抜ける。肛門が、陰嚢が、そして陰茎が、赤い舌で舐めとられる。僕はびくりと体を震わせた。
遠くから見ると赤い舌に見えたそれ。しかし実際に触れ、間近にすると「舌」とはあまりに異質なものだとわかる。表面にはボールペンの先のようなやわらかい繊毛がびっしりと生え、毛布のように僕を受け止めた。
しかしそれだけではなく、繊毛は粘液を滲み出しながら個々に動き回わり、僕を舐めているのだ。巨大なイソギンチャクに座っているというのが近いかもしれない。しかしその一つ一つが「感じさせよう」という明確な意思をもって僕を舐め回していた。陰嚢のしわ一つ一つまで丹念に舐めあげられ、肛門などは中へ侵入しようと殺到する有様だった。ある繊毛などは吸い付くようなキスまでもしてきた。
舌に秘められた強大な筋力が、僕を軽々と持ちあげた。両足が宙に浮く。全体重が「舌」にかかったが、どんなクッションよりもやわらかく僕の尻を受けとめた。
しかし上へと勃ち上がりきった僕のモノは、必然的に舌との接触が無くなってしまっていた。また、そうでなくとも「それ」を全身で味わいたいと思うのは自然の流れだった。僕は巨大な舌へと手を回し、そして、抱き締めた。
その瞬間、全身に電撃が走り、白い遡りが放出された。繊毛が乳首に絡みつき、吸い上げた。臍を穿り出した。脇を擽った。肋骨の隙間を突いた。腹筋を撫でた。そして陰茎には、数限りない繊毛が殺到していた。どこもかしこも舐められていた。カリ首の奥の奥までぴったりと密着し、そのまま細かく左右に動いた。触手と言えるほどに繊毛が伸び、巻きついて前後した。尿道口に吸いついたかと思うと、糸のように細くなって奥へと侵入、中から舐めてきた。
頭が破裂しそうだった。理性なんてとうに吹きとび、「舌」をキツく抱きしめながら、腰を振っていた。その時までは。
頭から湿った風が吹きつけられ、ふと、上を見上げる。ジェラさんの体に開いた、あの大きな「口」。それがもう目の前に迫っていた。生暖かい風は、そこから吹きつけられていた。入口の回りには、赤い肉のフリルが幾重にも連なっており、風に合わせ、フリルも前後に動いていた。その「口」は呼吸していた。
しかしその中央は闇だった。底は見えなかった。ただただ黒かった。光さえも呑みこむ無がそこにあった。
ふっと、自分が小さくなったように感じた。頭から落ちる。そう感じ体を固くした。
そのとき初めて、僕は恐怖を感じた。
- 管理人:……という幻覚を見たんだ。風邪やばい。だんだん妄想と現実の区別が。
- かくに:スラさんの体調は大丈夫でしょうか?幻覚の結末を期待しております。もちろん身を案じております。そんな重大な時に勝手ながらリンク申請させてもらってよろしいでしょうか?是非よろしくお願いいたします。
- 管理人:> かくにさん 少し風邪気味のほうが筆が乗る罠にハマっている感じです。オチまで幻覚を見たのですがちょっとパンチが弱い感じがしてどうにも。そしてついにリンク申請ありがとうございます! 早速作業開始ですよ?
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書いた日: 2009/12/25 21:10 カテゴリ:妄想