カテゴリ:妄想

読むと死にます。

2012/01/04

つづいた。

内側から与えられる快楽を堪えながら、彼女はようやく自宅まで辿りついた。
自宅にはいつものように、誰もいない。まれに悲しくなることもあるが、今の彼女にとっては好都合だ。
息を荒げながら、浴室へと急ぐ。脱衣所で必死に服を脱ぎ捨て、湯も水も入っていない浴槽へ体を滑りこませる。
「……んっ……くっ、はぁっ……!」
彼女の腹に巨大な女陰が姿を表す。そこからずるりと産み出されたのは『彼女』だった。

浴槽で、彼女と『彼女』は向かいあう。
「うふふ、蕩けるほどに心地良かったわ、あなたの中」
「……あ、ありがとうございます……おねえさま……」
顔が赤く染まっているのは、『彼女』を産み出した快感、それだけが理由ではないだろう。

ぬるぬるとした青い粘液に濡れた『彼女』の体が、彼女へと絡み付いていた。
そう、二人の距離は、息が触れるほどに近い。二人入るには浴槽は窮屈だからだ。
彼女の顔はますます赤く染まってゆく。頭が熱くなり、何を言えばいいのかわからなくなる。

「あ、あの……」
「なあに?」
それでも、なんとかふり絞って彼女は言ってみた。
「も、もし良ければ……こ、今度は私が……おねえさまの中に……い、入れてくれまにぇんか!」

噛んだ。

ぼんっとした音が聞こえてきた。彼女の顔はワインのように真っ赤だった。
『彼女』はくすりと微笑むと、彼女の頭を撫でながら「いいわよ」と頷いた。

「……んんっ……」
『彼女』の腹から、ぐじゅぐじゅと淫靡な音が響き出す。
すぐさま、じゅわぁと青い粘液を溢れさせながら、『彼女』の腹に神聖で、卑猥で、肉欲を受け入れる門が開く。
「さ、どうぞ」
『彼女』はにこやかに、彼女へ入るよう促した。
「これがおねえさまの……」
彼女は震えていた。はっはっと息を荒げ、目を麗せた。
「で、では……」
ごくりと唾を飲むと、彼女はその中へと指を入れる。
「……っ!」
『彼女』が僅かに震える。その瞬間彼女は反射的に手を引いた。
「……いいのよ、いらっしゃい……」
『彼女』の母親のような笑みに、彼女は意を決っして一気に身を滑りこませた。 「んっ……ああっ……!」
ずむっずむっ、ずむっ……
『彼女』は貪欲に彼女を飲みこんでいった。

彼女の身がその中へと消えるまで、そんなに時間はかからなかった。
浴槽には、『彼女』ひとり……
「……じゃあ、私も」
暫く考えた後、『彼女』は、自らの腹に開いた秘裂に、自らの手を潜りこませる。
「……んっ」
そのまま、頭を、そして首を、肩を自らの内へと飲みこませてゆく……!
当然ながら、人では不可能なことだ。だが『彼女』にとっては不可能ではなかった。
びくびくと体を震わせながら、いやその体をも彼女の中へと入ってゆく。
暫く後には、浴槽にはだれもいなくなっていた。


「ここが、おねえさまの中……」
彼女は、肉の中にいた。
どくん、どくんとした鼓動で、部屋が脈動し、彼女の体を揺らしている。
さっきまでの浴槽と同じぐらいの、小さな肉の部屋だ。
いや、そこを構成するものは、肉というには異質だった。
押しても、手応えがない。やわらかい泥のようにずぶずぶと腕を飲みこんでゆく。
そこから腕を引き出すと、肌はたっぷりの青い粘液で濡れている。
そう、肉の泥だ。何故ならその肉は、彼女の手で掬い取れてしまうのだ。
「おねえさまの、肉……」
ぷるぷると手の上で震えるそれを見ながら、彼女は顔を赤くしてゆく。
「おねえさまの肉で……私……」

「気にいってくれたかしら、私の中」
「……え?」
彼女の驚きはもっともだった。
聞こえてきたのは『彼女』の声で、そして今、自分が入ってきた入口のほうから現われたのは、まぎれもなく『彼女』だからだ。
「え? え? おねえさま……? だってここは……」
「そうよ。自分の中に自分を入れたの」
こともなげに『彼女』は答えるが、彼女には理解できない。
「……ほら、ちょっと押してみて、そこの壁」
『彼女』に言われるまま、彼女はそこの肉をぐいと押してみる。
「……んっ!」
びくんと『彼女』の体が震える。と同時にこの肉の部屋も震え、そして、『彼女』の腹もぼっこりと内側から膨らんだ。
「……ほら、ね。あなたはちゃんと私の中にいるのよ」
……信じられないが、目の前で起きている以上、そういうものなのだろうと、彼女はそう考えることにした。

「うふふ、さて、私の中にあなたはいるわけだけど」
『彼女』がいたずらに笑う。 「今、なにをしようとしていたのかしら? 私の肉を眺めて……」
「……え、え? そ、それ、は……」
「『おねえさまの肉を私に塗りつけたりしたら、どうなるんだろう』って思ってたでしょう?」
「……は、はい……」
「また顔を赤くしちゃって、かわいいわ……。 なら、私が塗りつけてあげる。私の肉を、ね」
「……え、え?」
「じっくりと教えてあげる、私たちの楽しみかたを……」

彼女と『彼女』の饗宴は、まだまだ続く……

……オチてませんが、これで終わりです……。あとは皆様の想像におまかせします。

っていうか、遅刻するっ!


  1. R.K:明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。
  2. かくに:続きキター!!!ヌルヌルぐちゃぐちゃだー!!!自分に入れたり出したり最高や!!!!
  3. 管理人:今年もよろしくお願いします。変はとても素敵でした。 > R.Kさん 気付いたら続いてしまいました。自分に入れたり出したりはしっぽ付きキョウコさんのがやりやすいよなーとか書いたあとで思いました。 > かくにさん
  4. SIN:続きキテター!  いいなぁ・・・こんなお姉さま欲しいなぁ・・・。  そのためには女体化しないとなぁ・・・。    続き、全裸待機してます!
  5. 管理人:いや、もうすいません、僕はネタを出しつくしました。後は誰か引き継げばいいと思うよ……設定もぜんぜん考えてないし。
  6. :物理法則無視するの大好きです
  7. 管理人:だいすきですとも!つい物理法則無視しちゃうんだ!

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書いた日: 2012/01/04 08:20 カテゴリ:妄想


作成:スラマイマラス
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