※まだ6話を読んでいません。いや、これ書く前に読むと、もう永久に書けなくなる気がしたので。
忘れていました。というのは感想を書くのを忘れていた、というわけではなくて、モノを作るヒトの思いはそれこそ千差万別で、また単純にひとことで言えるモノでもないということを、です。前にエロゲ規制の話を書いたときには、それこそ単純に善意か悪意かで書いていたのですが、ヒトの気持ちはそんな単純ではないということを、すっかりと忘れていました。そもそも僕だってこんなサイトやってる理由を問われても、答えられやしないってのに。
ある絵を見て不快になるヒトもいりゃエロスを感じるヒトもいる。当然のことだけど、忘れやすい。というか忘れていた。カンパネルラにも悪意はない。ただなんとなくアップロードして、それから、体の興奮を冷ます。もう絶頂のときは過ぎてるから、クールダウン。
ただ歪みを自覚し、それが自分だと認めつつ、他者には認められないものだと考えているのだろう。だから、ひとりで追求しようと、ひとりで生きていこうと。……が、ひとりだから歪みは加速する。他者のいない、痛みのない妄想が、現実に飛び火する。その先にあるものは? そして妖精という、今迄は自分の絵にしかなかったそれを見つけてしまった彼女は? ひとりである彼女を止めるものはいない。
でも……描くまでで彼女の目的は果たされているのに、何故絵をアップロードするのだろう。きっと初めはなんとなく公開して、それがウケたから、必要としている人間がいたから、それとなくそのまま続けているだけかもしれない。でもそれだけならまだしも、何故拍手に対して丁寧に返事をしているのだろう。彼女はひとりで生きていこうと思っているのに。……あまりに大きな矛盾なのに、彼女はそこに気付いていない。
彼女の最も大きな歪み。それは性癖なんかじゃない。ひとりで生きていこうとしながら、ネットに繋っている。そこなのだ。きっとそこに気付くことが、彼女が本当の意味で生きていく第一歩なのだけれど。
- 管理人:休日1日目にやるはずだった感想がやっと書けた……。げふぅ。
注:以下の条件に当てはまるコメントは無視されます
- 「http:」を含むもの
- 日本語を含まないもの(半角文字しかないコメント)
書いた日: 2009/10/07 22:13 カテゴリ:感想 » oniki