カテゴリ:妄想

読むと死にます。

2011/03/18

ジャーマネンさんについて

※この記事には、好きな娘を思いっきり自慢したいがゆえの妄想が大量に含まれています。公式スペックなんて知ったことか。

ああ、やっぱりジャーマネンさんは素敵だ。というわけで、今日はジャーマネンさんに対する妄想、願望を詳細に書いてみようかと思います。ストレス溜ってんだから許してください。

ジャーマネンさん(以下は敬称略)と言えば、能力は体の液状化ですが、しかしもうひとつ、あまり目立たないですが、他のドロイドよりも得意な能力があります。ドロイドの元となっている邪黒水晶そのものの特性、時空を歪める力に由来する能力です。

まず、気付きにくい点なのですが、ジャーマネンがセーラー戦士を捕えたあと、背景が黒く染まる現象が起きています。


電灯が壊れたという見方もあります。しかし元々足元のほうが明るかったのが、事後は足元から暗くなっており、少し不自然です。店内がダークパワーに満され、次元が歪んでしまっていると考えたほうがよいでしょう。実はこんなふうに時空が歪む現象を完全に単体で起こしているのは、ジャーマネンと時空操作に特化しているリュアクスの二者のみです。アボガードラーはダークフルーツというアイテムを使っていますし、ダンブルは元々コーアンがダークパワーを注ぎこんだという下準備、戦闘中もコーアンが一緒です。アクムーダは催眠の演出っぽいですし、ニパスは氷漬けにしているだけで、時空が歪んでいるような演出はありません(倒したあとの演出を比較するとわかります)。エスメロード配下はダルクヘンジというアイテムを使っています。まあダルクヘンジとドロイドは一心同体のような関係があるようですが……。まあなんにせよ、一部屋だけという極めて狭い空間ではありますが、ジャーマネンは単体で完全に次元を歪める力を持っています。

さらに、ジャーマネンは壁抜けをガンガンに行使しています。実はこれ、他にやっているドロイドはエスメロードが強力と言っていたキラル・アキラルのみです。これだけ戦闘に優位に使える能力を他がわざと使っていないというのは考えにくいので、使えないというのが自然でしょう。つまりジャーマネンは空間操作についてキラル・アキラル並の力を持っているということになります。

ただこれ、本当にただの壁抜けでしょうか。キラルたちのは壁を突き抜けているシーンもあるので、そうとわかるのですが、ジャーマネンの場合は少しおかしなシーンがあります。

穴からどろどろと流れ落ちてくる登場シーンです。ただもしこれが壁抜けであったとするならば、穴のふちに沿って流れ出てこなければならないはずです。が、実際にはふちと粘体には隙間があり、しかもまっすぐ下に流れ落ちてきます。これは……実際の穴よりさらに上のほうから流れてきていないとならないような気がします。

ここに先程の強めに持っている次元を歪める力を考えると、ジャーマネンは壁抜けをしているのではなく、別の次元から出てきているのではないかという推測が立ちます。そう考えれば体積の増減についてもこう考えられます。次元を歪めた奥に大量の自身の体を保管してあるのです。というかすいません、そうしたいんです。

だってそのほうがロマンがあるじゃないですか。ジャーマネンさんの体ががばあって開いて、全部ジャーマネンさんに呑みこまれて、ジャーマネンさんが作り出した異次元でずーっと、ずーっとジャーマネンさんの中でいちゃいちゃぬちぬちゃどろどろしたいじゃないですか。時間も歪めてもらって、外の一日が中の永遠でいいじゃないですか。どこまでもジャーマネンさんだけで、ジャーマネンさんを飲んで、ジャーマネンさんを食べて、ジャーマネンさんを出して、そのうちにジャーマネンさんで体が出来あがっちゃいたいんですよ。だって食べたもので体は出来るわけじゃないですか。

あージャーマネンさんの中につれてってほしいなー。っていうかいきたいなー。

ふう、だいぶんすっきりした。


  1. 無垢なる刃クロン:すごい妄想ですね(笑)
  2. 管理人:浪漫ですから!
  3. :背景が黒く染まる現象…?
  4. 3:書いてる途中で誤って送信してしまった;; 黒く染まるのは単なる演出ですよね。敵がS戦士を捕獲した訳で、スタッフはその絶望的な雰囲気を視聴者の目でも確認しやすくなるようにしただけ。
  5. 猫かつお:おはようございます設定集見ましたよチョーカーつけてないですね初登場ジャーマネンさんカラー写真桃のようなヒップお願いしますそれではさようなら

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書いた日: 2011/03/18 01:38 カテゴリ:妄想

2011/02/25

ジャーマネンさんVSマーキュリー(3)

これの続き

 亜美を撫で回す触手は、イカやタコ、イソギンチャクが持つものとは異質なものであった。あるところでは枝分れし、またあるところでは合流し一本に戻り、全身へ複雑に絡まっていた。亜美がいくら身を捩ろうが、悲鳴を食い殺し後ろへ前へ力を入れようが、蠢きながら粘液を塗る触手からは逃れられなかった。

 いくら暴れても逃れられないことを悟ると、亜美は瞼をぎゅうと閉じ、吐き気と嫌悪を抑えこみながら大きく口を開けた。そして近くの触手へと力の限り噛みついた。ただ一つ残された物理的な抵抗だった。

 それはあっさりと成功した。触手は蒟蒻ほどの弾力で歯を通し、噛みついた場所はリンゴをかじった後のように半月型に切れていた。と、亜美の口内で欠片が蠢き出したため、狂乱しながらすぐさま口から吐き出した。舌の上に粘液が残ったが、水で口をゆすぐことも出来なかった。

 そこまでしてダメージを与えた触手なのに、欠けていたのは僅かな間だった。触手の別の部分から余剰分が分離し、亜美の肌を這ってゆく。そうして凹んだところへ辿りつくと、穴を埋めるように融合し元の形に復元してしまった。ダメージはなかったのだろう、ドロイドは「もっとかじっても良いのよ」と微笑みかけた。

 その様に亜美はまた蛞蝓を連想した。この触手は幾万もの赤い蛞蝓が紐状に融合しているようなものなのだ。もし欠けたとしても、また切れたとしても、個々の部分はそれぞれ生きつづけ、自分へ張りつき、ぬるぬると拘束しつづけるのだ。

 そして先程それに噛みつき、欠片を口に入れてしまったことに思い至る。なおかつそれが分泌した粘液が口内に残っていることに気付き、亜美はついに嘔吐した。痺れる胃液は口内を洗い流したが、体を汚した。しかしそれは直ぐ様触手が拭き取っていった。

 今や亜美の全身が粘液で光っていた。触手は顔に触れることはなかったが、嘔吐のせいで口元からは涎が、そして目からは涙が流れていた。顔も、気分も最悪だった。体力も失なわれ、悲鳴を上げることにすら疲れていた。

 それを、目の前の赤い女は笑って見ていた。

「どうして、どうしてそんなに楽しそうなの!」

 亜美は激昂した。おとなしい彼女が怒りの声を上げ、そして今も息を荒げ、敵を睨みつけていた。その目には先程『自分を殺せ』と言ったとき以上の、強い意思の光があった。

 ジャーマネンはさらに笑みを強くした。亜美へ顔を近づけ、紫色の舌で涙の跡を舐め取った。舌が離れると、粘液が糸を引いた。それは唾液ではなく、腐敗した食物が引く"糸"に見えた。舌の色と、ねちりとした音と、必要以上に粘つきながら崩れそうにやわい舌自体の感触のせいだった。

 その舌が次は耳元へと近付いてゆく。そしてびじゅりという音とともに、生暖かいものが耳朶を舐めた。それだけではなく、ぐじ、ねじゅりとした音が耳の中までも冒してきた。粘る音が脳内に響く。もちろん退避しようとしたがどれだけ体をよじろうとも拘束された中では無駄だった。

 鼓膜までを舐め抜いてようやく満足したのか、舌が耳から出ていった。指も届かないところまで粘液を塗りつけられ、頭の奥までぐじゅりとした残響音が残っているかのようだった。最悪の気分だった。

 にも関わらず、ドロイドは耳元で囁いた。
「あなたの涙も、肌も、耳の中も……とっても美味しいです」
「……」
「さあ次は、あなたの口をいただきましょう」

 身の毛がよだつ話だった。あの腐敗した舌が口内に入れられる。さっきの欠片以上のなにかをされる。亜美は口をぎりりと軋ませた。

「……殺してやる。そんなことをしたら、どんなことをしても、絶対にあなたを殺してやる!」

 叫びながら、亜美は相手を視線で殺すつもりで睨みつけた。こんな直接的な言い回しで叫んだのは、初めてのことだった。知性派であるはずの彼女が、今、ただ殺してやりたいと、そう頭を塗り潰されていた。

 なにを今更という態度でジャーマネンは笑う。が、亜美の瞳に宿る、黒く光がより一層強くなっているのを見て、内心では微笑んでいた。「もう少し」とジャーマネンは思った。

闇への勧誘ですからー。エロ、とは少し違ってしまった気がしないでもない。というかこれはこれでリョナになるんですかね。

次回は少し時間かかりそうです。目標は3/1か3/2。


  1. sui:ここで更新されているSSはどこで見れるか教えてください。ショートストーリーにはありませんでした。
  2. 管理人:調整中です。そのうち見れるようにします。
  3. 11-47:実に良いですね。キスを通じて亜美に芽生えた黒い心とジャーマネンさんが融合してし……というわけで、またしばらくROMります。
  4. 管理人:ありがとうございます。仕事が忙しくて更新止まってますが、続きは手元でちょこちょこ書いてますので……

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書いた日: 2011/02/25 21:23 カテゴリ:妄想

2011/02/22

ジャーマネンさんVSマーキュリー(2)

これのつづき。

 死の代わりに唐突に出た"取引"という言葉。亜美は顔を上げる。

「……どういうこと?」
「取引です。あの場に居たということは、あなたは敵のひとりでしょう?」
ここに言い逃れは出来ない。亜美の沈黙をジャーマネンは肯定と受け取った。
「ですからもし協力をいただけるのなら、あなたを見逃しましょう」
死を突きつけながらの提案。亜美は即答した。

「断わるわ。このまま殺しなさい、私を」

 きっぱりと言い放つと、亜美はドロイドの目を睨みつけた。体を固くしながら、さあ刺せと、私は死など怖くないと目で訴えた。
「虚勢ですね。震えが止まっていませんよ」
「いいから殺しなさい。それとも、出来ないのかしら?」
亜美の質問に、今度はジャーマネンが沈黙する。
「出来ないわね。私を殺してしまえば、あなたは力の供給先を失うことになる。きっと得られないまま消えてしまうことになるでしょう。でも逆に協力すると答えれば、裏切りという黒い意思、強いパワーを得られる。……そういうことでしょう?」

 亜美は見透すように睨みつける。ナイフは止まったままだ。ただ、ジャーマネンに焦りはない。

「確かに『はい』という答えでしたら、そのまま殺すつもりでした。裏切りと、また裏切り。後悔しながら息絶えてゆく。さぞかし強い力を与えてくれたことでしょう」

 亜美の心中はテストの回答が返ってきたときに似ていた。99%の確信と1%の不安が、99%の満足感と1%の安堵となる、あの瞬間だと思った。

「しかしあなたのロジックには大きな誤りがあります」

 言葉の意味がわからない亜美を前に、ジャーマネンは笑って続ける。
「私は死など恐れていないということです。組織にとって得になるのであれば、命など惜しくはありません。そもそも私はそういう『モノ』です」
モノの部分をゆっくりと強調する。事実ジャーマネンはドロイド、兵器として人によって作られた生命だ。
「むしろ拾った命で敵であるあなたと差し違えられるのであれば、それは大戦果です。壊れたはずの兵器が敵によって不完全に修理され、敵陣地で爆発。こちら側にとってはとても愉快なことでしょう」
ジャーマネンの次の言葉を聞くまでもなく、もう亜美は震えを隠せなくなっていた。
「ですから、私があなたを殺さないなんて保証はどこにもありません」

 恥ずかしさと、後悔と、恐しさがぐるぐると回る。震えが、汗が止まらない。膝が笑い、今や触手が亜美を支えている。涙が溢れ、脳裏にうさぎの笑顔が現われる。「ごめんね」と、謝罪の言葉が口から出る。今、私はうさぎのためではなく、私の失敗がゆえ、死ぬ。大切なものも守れない、なんて無駄な死。なんの価値もない死。嫌。そんなのでは、死にたくない。死にたくない。

 そんな死を回避する叫びが亜美の頭を回転させた。そうだ、私は自分の命が大切だから相手も大切だと、そう考えてしまった。そこが失敗の元だったのだ。人間と同じ感情でロボットが動くわけがないし、だいたいあんな冷たい輝きの邪黒水晶で作られているのよ、ドロイドは。人間とはかけ離れてて当然よ。ドロイドの蝶ネクタイにある邪黒水晶が目に止まり、思わずそれへ悪態をついた。

 が、その瞬間、亜美は気付いたのだ。邪黒水晶が成長していないことに。ここまでの経緯で、ドロイドの邪黒水晶は2/3ほどに回復していた。だが、今この瞬間は徐々に小さくなっている。それはドロイドが力を得られていないことを意味していた。

 亜美は考える。私は今、自分の失敗を責めている。うさぎたちに責任はないし、今となっては目の前の敵も恨む気になれない。……他者を妬んだり恨んだりではなく、あくまで自分を攻撃するこの感情は、敵の力にならないということか。なら今、私が刺されたとしても同じだ。もし知る前なら少なくとも敵は恨んだろうし、理不尽な怒りだって湧いたかもしれない。なのに伝えることで力が得られる機会がなくなっている。あんな間違いを指摘するメリットがまるでない。

 未だナイフは動かなかった。疑問が、亜美の思考をさらに進めていった。結局、間違いを伝えたことで、敵はもう私から力を得られない。それに殺すことが大戦果だとも言っていた。なら、今、力を得ることが出来ない私を生かしている理由はどこなのか。私の利用価値はどこなのか。敵は私になにをさせたいのか。

 亜美が問題を解く前に、ジャーマネンは口を開いた。
「ああ、素晴しい……もう冷静に頭を働かせているのですね」

 熱っぽい口調で、らんらんとした目が亜美に向けられる。
「命が賭かった状況にも理論を武器にしようとする。それでいて黒い感情も持っている。ああ、見込んだ通り……」
敵に対するものではなく、また見下しているものへの態度でもない。ジャーマネンは弾む声でその答えを聞かせた。

「やはりあなたは闇の道が相応しい」

「……なにを、言っているの」
亜美は自身の状況をそのまま口に出していた。ジャーマネンは顔を近付ける。
「最初から言っているでしょう? 私はあなたに協力して欲しいのです」

「弱点を知ったでしょう? 大丈夫、これからそこを埋める方法を教えます。あなたは完璧な理論を作れるよう成長するのです。闇の力で……」

 ナイフがゆっくりと胸から離れたかと思うと、2,3の赤い閃光が走る。衣服が幾つかの布切れへと変わり、はらりと落ちる。自分が一糸纏わぬ姿になったことに気付くと、亜美はここまでの異常な状況でも出すことのなかった悲鳴を上げた。

 裸ということは触手が直接肌に触れるということだ。人肌のように暖かい触手はぶよぶよとやわらかく、肌にぴったりと吸いついてくる。それだけでも嫌なのに、さらにぐじゅぐじゅと穢らわしい音を立て、赤い粘液を吐き出しながら体を撫で始める。

 巨大な蛞蝓が全身を這い回るも同然の行為に、亜美の悲鳴は止まらない。嫌悪感で涙が出るほどなのに、ジャーマネンは楽しそうに言った。

「ここから先は勧誘です。闇の力の素晴らしさを心ゆくまで教えてさしあげます」

やっと本題に入れますね! ここまで長かったのでエロ頑張ります。たぶん、また明日。


  1. :ええい、誰も言わないなら俺が言ってやる!いけいけジャーマネンさん!
  2. 管理人:うおお、ありがとうございます。実は(駄目なのか)と少し凹み気味でした。よかった。安心……。次回は最悪でも2/24中にはなんとか。

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書いた日: 2011/02/22 02:51 カテゴリ:妄想

ジャーマネンさんVSマーキュリー(1)

「……くっ」

 自宅である高級マンションの一室で、水野亜美は苦痛の声を上げた。手足を拘束し、全身に絡みつく赤い触手は、逃がれようと力を込めようが、まるで変わらずに彼女を縛りつけていた。

 目の前には、今日の昼間に倒したばかりのドロイド(確かジャーマネンと呼ばれていた)が立っている。赤い粘液で出来た体が特徴的なドロイドは、しかしなぜか、隙だらけの敵を前に止めを刺そうとはせず、ただじっと手の内の少女を緑の目で見つめるのみだった。いつ殺されてもおかしくない恐怖を抑えつけ、逃がれるための隙を探るべく亜美もまたドロイドから目を離さなかった。

 そうして、ジャーマネンの唯一の衣服である黄色い蝶ネクタイに嵌っている邪黒水晶が視線に入ったとき、彼女は違和感を覚えた。小さくなっている気がしたのだ。IQ300の頭脳から昼間のドロイドの姿を引き出すと、写真のような明確なイメージが脳裏に浮かぶ。そして邪黒水晶が以前の1/3ほどになっていることを確信する。

 さらに亜美の目は、ドロイドの邪黒水晶が今なお徐々に小さくなっていることも発見した。そう、ムーンの浄化を受け無事で済むはずがない。表情にはまったく出さないが、ドロイドは弱っているのだ。それこそ自身に止めを刺すことも出来ない、拘束するのが精一杯なほどに。

 邪黒水晶が小さくなるペースから見て、あと5,6時間もすれば目の前のドロイドはパワー切れで消滅するだろう。もしかしたらもっと早く拘束が緩むかもしれない。脱出さえ出来れば変身して自分でも止めを刺せるはずだ。ただそれまで、私は待てばいいのだ。

 亜美は安堵し、ここまでの経緯を思い起こす。そう、元はと言えばドロイドを倒したあとに残されていた赤い粘液を、研究サンプルとして回収し持ち帰っただけなのだ。家に帰って「ああ、こんな時間になってしまった」と呟いた瞬間にこれなのだ。その上ここでひたすら待ちつづけるだなんて、どれだけの時間が消費されるのだろう。この時間を勉強に使えれば、どれだけの参考書が読めただろう。

「ああ、やっぱり、ドイツに行ったほうが良かったのかな……」

 今、喉から手が出るほどにダークパワーが欲しいジャーマネンが、その黒い感情を見逃すはずはない。そもそもジャーマネンはサンプルとして確保されたあと、亜美からたびたび発生していた黒い感情を元に復活できたのだ。しかしそれ以上の力は溜まらないまま、亜美が自宅へ戻ってしまった。ダークパワーの元となる感情が無ければ、あと数時間で消滅してしまう。だが自宅でそのような感情が発生するとはとうてい思えない。

 ゆえに亜美を拘束したのだ。時間を気にしている様子だった彼女を身動きできなくすれば、きっとなにかが発生するだろう。正直なところ賭けではあった。だが、まんまと成功しはじめている。そして今、ドイツというキーワードを聞くことが出来た。

「ドイツに行きたいのですか?」
「……!」
唐突な問いかけに、思わず身構える亜美。
「そう固くならないでください。もうあなたも気付いているでしょう? 私はもうすぐ消えてしまう身。だから、少しお話しませんか?」

 セーラー戦士のブレインであるがゆえに、亜美はまず意図を考える。もしも今、第三者として分析していたのであれば、亜美はその意図に気付けただろう。だがジャーマネンが狙っている黒い感情が亜美自身から発生しているがゆえ、亜美自身はその感情に鈍くなっていた。結果、亜美はドロイドの狙いに気付くことはなかった。

「話をするぐらいなら、この拘束を解いてくれると嬉しいのだけど」

 強い口調で亜美は突っ返したが、ドロイドはくすりと笑って何故?と聞き返す。理由如何で拘束を解くことも添えて。

「私は早く勉強に取りかかりたいの」
「勉強してどうするのですか?」
「立派な医者になって多くの人を救うのよ。あなたのように人を傷つけるんじゃなくてね」

 亜美にしてみれば最後は皮肉のつもりだった。荒れる感情は本音とともに、黒い力までも放出していた。ドロイドはまたくすりと笑った。いつしか邪黒水晶の縮小は止まり、逆に少しずつ大きくなっていった。

「医学の勉強のために、ドイツへ行きたかったのですか?」
「そうね。もちろん時間さえあれば日本でもちゃんと勉強はできるの。でも今はあなたみたいのが居ないドイツに行きたいわね」

 ジャーマネンは愉快だった。この目の前の少女は、自分にどんどん力を与えてくれる。もうこの少女を始末するだけの力は戻っている。ただこのまま煽りつづけ、まずはカラベラス様の元に帰れるくらいには回復させよう。そうした後に手をナイフに変えてさっくりと刺してしまえばいい。笑みを隠し切れない。

 一方水の戦士は、荒れた感情の中でも敵の余裕を敏感に感じ取っていた。波が荒れていても、水の中は静かなように、内面に秘めた冷静さが、ドロイドの邪黒水晶が大きくなっていることを発見した。その要因をすぐさま弾き出すと、亜美は自身を恥じた。

 が、もう遅い。ジャーマネンは既に十分回復しているのだ。そして考える。自身を回収していたということは、彼女はあのセーラー戦士とやらの関係者のはずだ。なら……

 これまでまるで動くことがなかったドロイドが、にやりと笑いながら右腕を前に掲げる。それはすうっと細く変形したかと思うと、かしゃりと鋭い刃が生まれ、肘から先がナイフへと変わる。ドロイドはくすくすと笑いながら、ゆらりとこちらに伸びてくる。

 あんなもので一突きされれば、即座に死ぬ。亜美の全身から汗が噴き出ていた。しかしそれでも目は閉じない。隙を探すために。チャンスを掴むために。頭がフル回転する。

 果たしてジャーマネンのナイフは、亜美の左胸へと当てられた。しかしその鋭い刃はそこで止まり、赤いドロイドは代わりに口を開いた。

「取引を、しましょう」


つづく


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書いた日: 2011/02/22 02:39 カテゴリ:妄想

2010/12/24

ジェラさん月間(その2)

もう月間でいいや。

「ふう……」

「彼」の記憶を最後まで読み取った私の口から、思わず、溜息が出てしまう。
黒く濁り腐敗した記憶の数々、特に麻酔なしがデフォルトな手術の数々を見せられれば、いくら私でも溜息が出てしまう。
知らぬ間に改造される恐怖と、身を焼かれる苦痛を与えたつもりだったが、それですら不足だったかもしれない。
すぐさま胃を蠕動させ、私の中にある脳をすり潰した。
これで「彼」はこの世から完全に消えたことになる。
技術だけを、私に残して。

だがこの技術もなかなかの曲者だった。
麻酔、輸血なし。というより施術中に死ぬことを前提としていた。
脳死に至り、改造で体のみをまた動くように復活させる。
魂が消えてまっさらの脳に、単純な命令だけを書きこみ、兵隊とする。
その結果があの怪人たちというわけだ。
生気が感じられない目で、ロボットのような動きしかせず、簡単に倒すことが出来たのはそういう理由だった。
人としての力を奪って改造したところで、強くなるはずもないでしょうに。

ただ私なら、この技術を使いこなせる。
麻酔も輸血も必要ない環境……つまり、私の体内で施術をすればいいのだ。
溶かすような快楽があれば、麻酔の必要はない。私の体で止血をすれば、輸血も必要ない。
これまで私には他者をスライム化させることしか出来なかったが、これで望む姿に変えることが出来る。
淫魔因子を持つ人間をスムーズに独り立ちさせるには、意外に使える技術だった。

そして、早速その技術を使わねばならないようだった。
今、手術台で横になっている彼女に、どうやら淫魔化する因子があるようだった。
「彼」の最高傑作、かつ初の女性被験者として内部組織から選出された彼女。
「さらに組織に役立つようになれる」と、彼女自身も喜んでその身を捧げていた。
その彼女に淫魔の資質があるのは、ただの偶然。
彼にはそういった知識はなかったし、選出理由にもなかった。
ゆえに、このまま改造を行っていたならば……肉体的ショックから人としての死が引き起こされ、本能だけの低級な淫魔として覚醒し、目の前の「彼」を押し倒していたことだろう。
そうなる前に「彼」の知識を回収出来たのだから、今日の私は意外にツイてるのかもしれない。

「……ん、んん……」
彼女が目覚めようとしている。「彼」の記憶どおりの時間だ。
もし予定通りであれば、この時間は当然施術中であったはずだ。
しかし、「彼」はそういう男であった。
……いや最早「彼」についてどうこう考えるのはやめよう。
私が今、しなければならないこと。
まず、彼女に施術を行うことだ。
「彼」の計画であった蜂女などではなく、もっと淫靡で、淫魔らしい、それでいて彼女にあったもの。
この答え、恐らくは、彼女の深層心理を覗くのが良いのだろう。
そう決めた私は、早速彼女へと近付いていった。

横になっている彼女の両頬へと手を添え、撫でる。
彼女の暖かいそれは、適度な張りと弾力を備えていた。
そのまま、私は手を両耳へと伸ばしていく。
皮膚から少しだけ私の一部を分泌し、それを潤滑油にして耳朶を指先で舐め回す。
やわらかい耳朶は、流石に淫魔の因子を持つだけあって、それだけでほのかなかわいらしさを感じさせる。
そこへ私の赤い粘液を塗りつけ、汚してゆく。妙な背徳感。
このまま、全てを私で汚して……、と、込み上げてきた黒い欲望を、首を振ってあわてて抑えこむ。
いけないいけない、今やることは、この娘を綺麗にしながら、繋がることだ。
私は塗りつけた自分の体で、彼女の垢などを食べていく。もっと綺麗にしてあげたい。そう思考を切りかえる。
そう、垢だけでなく、もっと体の奥まで、綺麗に……
それと同時に、粘液でどろどろになった私の人差し指を、ゆっくりと彼女の耳穴へ入れていく。
もちろん耳垢も綺麗に取りさりながら、ぬるぬるの指先を、奥へ奥へと進めてゆく。
少し、彼女の息が荒くなってきた。まだ夢の中で、しかしこの快感は伝わっているのだろう。
私はそのまま指を溶かし、耳の奥から脳へと接続した。

音も映像も使わない、電気信号での直接のやりとり。
裸の彼女の心を隅々まで読みとってゆく。
彼女のいちばん好きなところ、いちばん感じるところ。
三つ編みを手へと変え、彼女が好きなところ、丸い二つの乳房へと伸ばす。
白い乳房に、赤くどろどろと溶けかかった手が乗せられる。
そのままきゅうっと搾るように揉み上げる。1回、2回、3回。
さらにやわらかな乳房へ、私自身を塗りつけるように撫で回す。
にちゃ、にちゅ、ぐちゅ。音を立てながら、白い乳房を赤く汚してゆく。

脳に接続してのやりとりは便利な面もあるが、実は不便なところもある。
相手の感覚や感情が自分自身のものと同じようにダイレクトに伝わってしまうということだ。
特にこういった快感についてはその傾向が強い。
つまり……目の前の乳房を汚すたび、私の胸もが熱くなってくるのだ。
もっと、もっと、熱くなりたくなるのだ。

「ということは、あなたも、熱く、きもちよくなりたいのよね…?」

私の、いや、彼女の欲望の赴くままに、私は刺激を増やしていく。
ぺろりと舌を出すと、そのままずるるっと伸ばし、彼女の唇を舐め回す。
ほんの少し開いた隙間に舌を押しこみ、彼女の口内を蹂躙する。
ああ、でもこの程度ではまったく足りない。
喉の奥へとさらに突っこみ、食道を、胃を、肺を舐め回す。
痛みなど、とうの昔にカットしてある。
彼女に伝わるのは、ぬるぬると肺の奥まで洗浄される快感と、そして今私が感じている征服感だけだ。

「くすくす、きもちいいでしょう? もっと、もっと綺麗にしてあげますからね……」

胸へと自身を塗りつけていた三つ編みを一旦、引く。
舌も、脳からも手を離し、そして「私」が望んでいるままのカタチを、三つ編みへと伝える。
三つ編みはそれに応え、むくり、むくりと大きく膨らみ、1mはあろうかという赤く巨大な”手”へと変わってゆく。

ジェラさん。作;俺と角煮と油そば様
「ふふ、私が体の奥の奥、毛穴の奥、目の裏、爪の裏、血管の中、細胞のひとつひとつ、そしてもちろんその濡れている中まで、綺麗にして差しあげますわ。この、手で」

心と体が高なってゆく。
新たな”仲間”を歓迎するかのように、私の”中”までも暴れはじめた。メイド服の内側がぐにゅぐにゅと波を打ちはじめた。
ヒトにはありえない不可思議な波を服の内側に走らせながら、大きな手を広げ、笑みを浮べるメイド。
彼女にすれば恐怖を感ずる光景であったかもしれないが、私が与えた快楽の余韻からか、呆然としているだけだった。

その反応に私は満足した。
既にこの娘は私の虜。
これから私が行うことに純粋なフィードバックを返してくれることだろう。
そしてその快感はまた私に伝わり、そうして意識がとろけてひとつになっていくのだ。
大きな手は幾つもの粘液の橋を作りながら、彼女の上半身を掬い上げた。

たったのそれだけで、彼女はびくびくと体を震わせていた。
まあ、それはそうだろう。既に手には大量の舌が現われ、ぺろぺろと彼女を味わっているのだから。
「ほら、汗腺の奥まで舐められるきもちはどうですか? うふふ、貴方の奥の汚れも、溢れる汗も、とっても美味しいです」
そう、私は彼女をまず「綺麗」にするためにこうしている。
だから彼女にくっついている汚れは、ぜんぶ美味しい。
垢も、汗も、お腹の中にこびりついてるものも、肺の中のよごれも。
そしてなにより、思考のノイズも美味しい。苦痛や、不安や、悲しみも、ぜんぶ、ぜんぶ食べてゆく。
もっと楽しめるように。もっときもちよくなれるように。

そうして、純粋な彼女だけが残される。
「きもちいい?」
「……はい……」
わたしの問いに彼女は熱っぽく答えた。
「もっと、きもちよくなりたい?」
「……はい……でも」
「でも?」
「なにかが、足りない気がします……きもちいいけど、どこかにすきまがある……」

ノイズを食べたことで、彼女は心まで綺麗になっていた。
それは彼女の奥で眠っていた純真で、真っ直ぐで、嘘のないものが蘇る。
それは同時に淫魔としての彼女が目を覚ましていく。

そうだ。私は思い出した、目的を。
彼女を私に取りこむのではない。彼女を立派に淫魔とするのだ。
そのために入手した技術もあるではないか。
「私としたことが、あまりに美味しそうだからって……」
かりかりと、頭を掻いた。

「どんなすきまなの?」
「わからない。でも、埋めてほしい」
「わからないと埋められないわ。ちゃんと、イメージしてみて」

暫く沈黙が続く。
私はやさしく揉み拉きながら彼女の返事を待った。

「……よくわからない。でも、とりあえずやってみる」

とりあえず……。
その言葉に一抹の不安を抱きながら、私は彼女のイメージを読んでいく。
始めはもやもやと霧がかかった画像だったが、だんだんと形作られてゆく。

「…………」

作られていく、が。作られそうなのだ、が。
蛇のような形になってはまたもやになり、蜘蛛のような形になってはまたもやになり、ハーピーのような……
固まらない。ずいぶんと時間が経つがさっぱり固まらない。

「いっそのこと、スライムはどう? どんなカタチにもなれるけど?」
「……それも、すこしちがう……」

……どうしよう。
まさかの展開だった。

そんな私の「困った」という思考が、彼女にも伝わったのか。
彼女の考えが私に飛んでくる。

「ねぇ、せっかくだし、ゆっくり考えたいの……いい方法、ない?」

……しかた、ありませんね。
正直なところ、あまりここに長居していたくもない。
家ではご主人が待っているのだ。

私は自身の胸元の紐をほどき、ボタンを外してゆく。
その間も彼女を"手"で揉みしだき、硬さをほぐしてゆく。
そうしながら彼女を目の前まで引き寄せると、がばりと大きく私の胸元を開いて、服の中を見せた。
ぐちょぐちょで、ぬるぬるで、真っ赤な液体が波打つ私の"中"を。
「さ、今からここに入れてあげる……」
液体が渦巻きながら、ぐぱぁと、大きく円形の"口"を開く。
中には幾筋もの粘液の橋が掛り、幾重もの肉壁が揺れ動いている。

私は彼女の爪先から、その"中"へと滑り込ませた。
"中"は私の"手"の内とは違う。幾人もの自由意志が彼女を楽しませようと蠢いているのだ。
ある程度統制されていた今迄とは違い、肉のカオスの中に呑まれているのだ。
中へと沈みこむたび、びくびくと痙攣のように彼女が震える。
人間であれば耐えられない環境だ。それも当然だろう。
だが淫魔として覚醒しかけている彼女は違う。
痙攣だったのはほんのつかの間。
腰のあたりまで呑まれるころには、彼女の震えはとくん、とくんと、私の鼓動と一致していた。
ほら、もう慣れ、心地良く楽しみはじめてる……

そうして、彼女の肩が私の"中"に入り、首のあたりのところで私は呑みこむのを止めた。
私の胸元から、彼女の顔だけが出ている状態だ。
彼女は手足をばたばたと私の"中"を掻き回しながら、抗議の言葉を私に投げかける。
私はそれにこう答えた。
「気持ち良いことと一緒に、外も見ながらちゃんと考えなさい。あなたはどうするのかを」
彼女はしゅんと「はい」とだけ呟いた。

さあ、長くなりましたが家まで帰りましょう。
そしてまずはご主人に彼女を紹介しないと。
もちろん彼女は胸元に入れたまま。
というより、将来を決めるまで、ずっとこのままにするつもりですけどね。

おしまいです。


  1. かくに:よむと…しぬ!?
  2. 管理人:死なないようにも出来るんですが、「彼」がイヤだったんです、ジェラさんは(笑。
  3. かくに:かわいいにゃ。最近は積極的に絵も描くのですね。    …にゃーまねん!?
  4. 管理人:なんかネコ化したジャーマネンさんがぽわぽわ浮んだので唐突に。ねこみみむずい。
  5. かくに:洗濯は風呂釜でなんとか…足でフミフミすれば良いと思いますが脱水がネックかもしれません。衣類によっては痛む恐れがあり危険と思われます。新居はどうですか?
  6. 管理人:そうか、手でやればいいのか!! まるで気付きませんでした。 新居に馴染む前に実家の留守番頼まれてしまったのでなんだかなぁといった感じです。糞狭い脱衣所の収納とか考えることはやまもり。
  7. かくに:そういえば明日はついに洗濯機が来るんですね。もしやドラム式!?
  8. 管理人:そんなカネはない!これですよ ttp://www.toshiba.co.jp/living/laundries/aw_50gg/
  9. かくに:容量5kgですか。ドラム式よりこっちのタイプの方が故障とか不具合が少ないらしいので良いんじゃないでしょうか。洗濯機って無いと大変ですよね…冷蔵庫はどんな感じですか?
  10. 管理人:冷蔵庫はシャープ ttp://www.sharp.co.jp/reizo/product/sj14s/index.html 省エネ重視で決めました。でも地味に五月蝿い。
  11. かくに:これ両に開くなんですね!これ便利じゃないですか。確かに某所の評価だとうるさいみたいだけど許せるっていうか慣れるくらいだったら良かも。ブンブン言ってたら涙目ですけど…
  12. エアコンの人:両方に開くんではなく、ヒンジの付け替えで開く方向を選択できるだけですよ~  冷蔵庫の駆動音は慣れれば気になりませんよ。夜中にふと目覚めた時に妙に気になる場合もありますが…
  13. 管理人:いつかは慣れるんでしょうけど、他機種と比べるとあきらかに五月蝿いので……。開く方向選択できるってとこまでは引越しまで前提にしてて面白いのに、なぜワンルームに置くときのことを考えなかったのか。まあ、ウチ、ワンルームじゃないのでぜんぜん平気なんですけどね。
  14. かくに:ヒンジを付け替える訳ですね。なるほど。やっぱり音うるさいんですね。音は店でも分からないだろうから困りますな。最近冷蔵庫の野菜が頻繁に凍ってたりするからそろそろ替え時かなと思いまして…。
  15. アルティ・エストランス:日曜に魔を喰らいし者の続きを送ったけれど、未だ更新は無しか……とろとろさん、やっぱり忙しいんですかね?そういうわけなので、ジェラさんが活躍する姿が見られるのはもう少し先の事になりそうかも。
  16. srnk:凍るようになった冷蔵庫は、電源を切って1日おいてやると直ることがありますね。うるささは…人間慣れれば爆音100dbファンのある部屋でも寝られますよ!
  17. 管理人:> かくにさん 音は戸を一枚挟めば問題ないレベルですので冷蔵庫を置く部屋で寝ないのならおすすめです。ファン冷却なので霜取り不要ですし。 アルティさん > 期待してます srnkさん > まあ慣れというのはね!
  18. かくに:着々と更新キテルー!でも取り込みジャナイー?! もう絶対採用されないだろうと思っていたのにここでまさかの展開! もし自分の描いた絵の件でしたら遠慮なく使って頂きたいのです。ジェラさんを好きに描いても良いと言ってくれた訳ですから当然ジェラさんが描かれている絵もシチュも自由に使って当然ですから。寧ろスラさんに採用される事こそ最上の誉れ。その代わり引き続き勝手に描かせてもらえれば幸いです。
  19. 管理人:すいません、今日明日と都合によりお休みです。 > かくにさん 許可ありがとうございます! まだネット環境が整っていないことから絵を上げるのが難しいため、11/18に改めて追加します。 こちら側が自由に使うことを許可してても、使う側に自由を強制しようとは思ってません。でもありがたきお言葉! 
  20. かくに:言い方が回りくどくなってしまいましたが使えるところは使ってもらえれば本望です。それは本家のスラさんが気に入ってくれたという事ですからこれ以上の喜びは無いですもん。同じ内容っぽいですけどお気軽にどうぞ的な感じで… それと絵を送る時にはどこに投下するのが一番わかりやすいですか?ウチのブログだとスラさんが判断に困るんじゃないかと…  まだ環境も整ってない内からいろいろすいません。
  21. 管理人:すいません、よく考えると今日も無理でした。明日(11/10)から復活します。 > かくにさん こちらこそわかりづらくなってしまって申し訳ないです。堂々と使わせていただきます! 絵はブログで大丈夫ですよー。判断については今回聞けましたし、もう迷うこともないです。
  22. かくに:食っても…良いんじゃないかな…
  23. 管理人:言っちゃったよこのひと!! まあこのまま書いてみます。食うかくわないかはジェラさん任せで。
  24. かくに:カニ&アワビ食べ放題スペシャルそんな場所がこの世に存在するんですか!? 割とマジな話で気になりまして… お仕事なんとか乗り切ってくださいな
  25. 管理人:バスツアーでござる。ぐぐると出てきますよ。仕事はまあ、なんとかがんばります。たぶん。
  26. かくに:買ってしまわれたんですねイケメンキムチ!そして感想が書かれていない所をみるとまぁ残念だったと… パッケで普通に引かれてましたよね…自分もそう思います。そこで次回は御飯がススムというキムチを…
  27. 管理人:キムチチャーハンの材料にしたらなかなかでした。やっぱりキムチは火を加えると一味かわりますね。御飯がススムはずいぶん前から気になってるんですが、なかなか手を出せずに。
  28. かくに:あれ!?まさかの展開に… 一体どうなってしまうのか!?
  29. 管理人:もうちょっとで終わってしまうため、少し出し惜しみ。 > かくにさん ここまで長く続けてきてこれかよって感じになってしまったかも。うー
  30. かくに:お疲れ様です!ついに終わってしまいましたか。多忙な中よくぞここまで…しかもおっぱいから頭出しとか。続き…行けそうですね…待つのは…自由ですよね。
  31. 管理人:おつありです。なんとか終わりまでこぎつけました。あのスバラしい服装のおかげで、おっぱい顔出しはやらざるをえなかった。ってかいつかやりたかった。続きは構想ありません。これの続き書くぐらいならゼリとか。

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書いた日: 2010/12/24 18:20 カテゴリ:妄想

2010/09/14

たるんでいるぞ、俺!!

というわけで、今日からジェラさん週間とか。毎日更新(したい)

俺の名前とか、そんなものはどうでもいい。それより、この監視モニタを見るのが先だ。俺が作った自慢の怪人たちが、素手のメイドに次々と嬲り殺しにされているのだ。

今、前に出たのがミノタウロス男。牛の力をかけあわせ、その突進は厚さ10mの鉄板をぶち破るパワフルな怪人だ。……が、そんな解説をしている間に、突進へあっさりカウンターパンチ、拳は腹を付きやぶり、青い血が吹き出て一発アウト。
次に出てきたのがカマキリ男。ダイヤモンドの原石を豆腐のようにカッティングする、両腕の鎌が持ち味だ……が、そんな解説をしている間に、腕の関節へカウンターの手刀。腕はぽっきりと折れ、あとはサンドバッグ。
そこを背後から襲ったのはトカゲ男。ぬめぬめした鱗はいかなる攻撃も滑らせ、通用しない……が、力任せに殴りにいったところに足払い。床には立てられていたカマキリ男の鎌めがけて自由落下だ。
顔を上げたメイドに向かい、ホウセンカ男が散弾のように種を飛ばす。メイドは避けようともせず、全段命中。大量の種が彼女を貫通していった。が、それを意に介することなく、メイドはまっすぐとホウセンカ男に歩いてゆき、拳を一発、彼の胸へと叩きこんだ。

メイドはまっすぐに、地下ウン百メートルにある俺の部屋……改造室へと歩いてきていた。
警報が鳴ったのは丁度、新たな改造に取りかかろうとしたところだった。素材とするはずだった女が、そこの手術台で眠っている。
緊急退路であったはずの背後のシャッターは、何故かぴくりとも動かなかった。
ゆえに、今俺に出来ること、怪人の指揮を全力で行なっていた。
というより、既に全兵力をその防衛に裂いている。
だが道を阻んだ怪人は、あっさりとヤブ蚊を振り払うように殺されていくのだ。防衛戦が新聞紙のように簡単に破れてゆくのだ。
ふと、モニタの向こうのメイドと、俺の視線が交錯する。呑みこまれそうな緑の瞳に、ぞくりと冷たいものが走る。
向こうからこちらは見えていないはず。だが、メイドは見透したかのように口元を歪めると、画面は砂嵐に変わった。

そして今、稲妻のような轟音を立て、核の炸裂にも耐えるはずの扉が吹き飛ばされた。
砂煙の向こうに、人影が見える。
いや、人ではない。
バケモノ。
それ以外に、なんと形容すればよいのだろう。
砂埃が治まってゆく。
メイドのふりをしたそれは、笑顔を作り、そこに立っていた。
彼女はその両の拳だけで、俺の前に立っていた。

かつん。
一歩、バケモノはこちらに歩みを進める。

「正直、こんな派手にやらずに、潜入してしまえば簡単だったのです」
ーーーー 笑顔が、俺に近づいてくる。俺の足が、自然と後退してゆく。
「実際、まず裏口を閉めてます。それから表口から入ってきたんです」
ーーーー さらに一歩下がると、がしゃんと音がした。
「主人の命とはいえ、正直、面倒でしたね」
ーーーー そこは脱出シャッターだった。そして今気がついた。赤い粘液が接着剤のように地面とシャッターを固定していたことに。
「でもまあ、たまの運動、楽しませてもらいました。少々、歯応えに欠けましたが」
ーーーー 「だ、誰の差金だ」背中をシャッターに押しつけつつ、やっとのことで声を出す。
「言っても、知らないと思いますよ? あなたの組織や、目的や、そんなことにはまったく興味はないですし」
ーーーー 「な、なにが目的だ」枯れた喉が痛い。
「ただ、あなたには興味があるのです。その、人を改造する知識、能力、経験。それを是非、私のものにしたい」
ーーーー 「ス、スカウトか? ならば……」
「いいえ。その知識の一雫まで、私が食べて差し上げます」
ーーーー 「た、食べ……?」喉が、痛い。
「文字通りですよ。本当に楽しみなんです。貴方の知識が私のものになるのが。私の中の他の知識を合わせれば、もっと有効に使えるはずですし。なにより、美味しそうですもの」
ーーーー 赤い舌が唇から覗く。バケモノは、心底楽しそうに、舌なめずりをした。

「ではまず、下味でもつけましょうか」
その瞬間、俺の両手になにかが巻きついてきた。
ぬるりとした粘液を分泌し、やわらかいゴム管のような弾力があるそれに、俺は手術でよく触れる小腸を思い出す。
が、実際に巻きついたのはそんなものではなく、バケモノの、赤い三つ編みであった。
それが蛞蝓のように粘液を塗りつけ、蛇のように滑らかに、つるのように螺旋を巻き、俺の腕を伸びてきているのだ。
その髪の毛とはあまりに遠い触感と、触手のように蠢く様に、俺は直感する。
これは三つ編みのフリをした、別の「なにか」なのだ、と。

「さあ、丁寧に"調味料"を擦りこんで差しあげます」
螺旋状に巻きついた三つ編みは、自在に長さを伸ばし、そのまま胴へも巻きつきはじめる。
ただ伸び元はあくまでメイド側の根本であるらしい。常に"三つ編み"が粘液を潤滑油に腕を滑っているのだ。
それはあたかも、胴が恐しく長い蛞蝓が這い回っているかのようだった。
じゅる、じゅるる、と音を響かせながら、腕を、胸を、腹を、"三つ編み"で撫で回される。
服が粘液を吸い、重くなっていく。
もしそれが本当に蛞蝓によるものであったなら、俺は嫌悪感をもってそれを拒否しただろう。
が、俺の目の前には、メイドの顔をしたバケモノが、ぼんやりとした目で陶酔し、口元を歪ませていた。
……少なからず、俺はそれに、感じてしまったのだ。性的興奮を。
それは、目の前のバケモノも同じらしい。
俺に粘液を塗りつけるたび、メイドの呼吸は早く、熱っぽくなっていた。

「そうそう、服を脱がせませんと……」
と、粘液で重くなった俺の服に、メイドが手をかける。
そしてボタンを外そうとするが、遅い。手が震え、思いどおりにいかないらしい。
「ふ……ふふ……私としたことが……」
そう小さく呟いたかと思うと、唐突に宣言した。
「ええ、もう服なんていりませんよね?」
そして、袖口へと手を入れると、力任せに二つに引き裂いてしまったのだ。

「ふ、くふっ……くすくす……」
現わになる上半身。既にどこもかしこも粘りと艶のある唾液のような粘液で濡れ、腕からはどろりと雫が垂れ落ちるほどあった。
そしてメイドの赤い三つ編みが、それこそ大木に絡まる蔦のように巻きつき、じゅるじゅると音を立てながら蠢いていた。
「ふふっ……では少し味見をしてみましょうか……あはっ」
と、メイドは俺の少したるんだ腹に顔を近づけ……

ぺろり。

……!!!!! が、がぁぁぁっぁあ!!
ただひと舐めで、俺の全身に走る電撃! 足ががくりと崩れ、息が早くなり、目の前が霞む……
「くす……良い塩梅に染みこんで……くすくす……」
メイドの声が遠くに聞こえる。
だが、ぼんやりとした視界の隅に、俺の腹が写ったその瞬間、意識は急速に覚醒した。
「な、なんだこれは!」
俺の腹が、まるでプリンかゼリーのように、削ぎ落とされていたのだ。
メイドの舌が通ったサイズに合わせ、小さく欠けてしまっていたのだ。
さらに恐しいことは、そこが欠けている痛みなどまるで感じないことだ。
最早俺の体なのに俺の体ではなくなっている気がして、震えが止まらないのだ。

その恐怖が、俺の心から「逃げる」という選択肢を思い出させた。
圧倒的力差や、異質さを放り投げ、ようやく「逃げる」ことが出来るのを思い出したのだ。
「う、ぐ、ぐががががっ!」
未だ痺れが抜け切れない両の足に喝を入れ、動けという信号を神経へ流しこむ。
震えながらも足は動き、足の裏を床につける。
背をシャッターに押しつけながら、食いしばって膝を伸ばす。
ぎり、ぎりりと歯を軋ませながら、ようやく半腰の体制まで持ってくる。

そんな俺を、メイドはにんまりと見つめながら声を上げる。
「まあ、まだそんな元気があったのですね!」と。
それに言い返す気力もない。少しでも気を抜けばまた膝から崩れおちてしまうからだ。
「ああ、こんな生きの良いものを食べるのは久しぶりです。じっくり、肉の一欠片まで、骨の一片も、汗の一雫も残さず、綺麗に食べないと!」
メイドの言葉は心底嬉しそうだった。

「さあ、そうと決まればまずはいろいろな液体を吹き出してしまう、あそこを塞いでしまわないと!」
メイドは鼻歌を口遊みながら屈みこみ、やっとのことで立ちあがった俺のズボンへと手を伸ばす。
「さあさあ、お疲れのあなたに変わって、ズボンを脱がして差し上げますからね〜♪」
今度は正確な手付きで、ベルトが手早く外さると、すぐさまズボンとパンツが一気に下まで降ろされた!
「ふふふ、なかなか立派なものじゃないですか〜♪」
とろりとした眼差しで俺のモノを見つめながらそう呟くメイド。
と同時に、これまでとはうって変わって一瞬で、俺の足首まで三つ編みがじゅるると巻き付いた。
「さあ、足にも味付けをしながら……ふふふっ、これを見てください……」
メイドの手へと三つ編みの一本がじゅるりと巻きつくと、俺の目前に先端を見せつける。
と、先端にいくつかの筋が通ると、どろりと大量の蜜を掃き出しながら、朝顔の開花のように螺旋を描きつつ先端が開いてゆく。
「ほら、中をちゃぁんと見てくださいね……」
目の前にあるのだから、中は否応なく視界に入る。
そしてそこは、赤く襞のある肉壁がぐねぐねと蠕動する、しいて、強いて言うのなら、小腸の内部に近かった。
だが普通の小腸とは違い、びっしりと肉の髭が伸び、涎のように粘液が垂れ落ちるていた。
「おちんちんを吸うための小腸ですから、こんな感じになりました♪」
と言いながら、その三つ編みはゆっくりと俺の股間へと伸びていった。
「さあ、想像してみてください。あなたのおちんちんが、あの中に入る様を。襞で撫でられ、蠕動しながら奥へと導かれる様を。奥まで呑みこんだら、当然その二つの袋も一緒に呑みこんで差し上げます。そして蜜がたっぷり絡んだ繊毛でカリを撫でて、全体をやわらかく、なおかつ押し出すようにマッサージします。キュっと引き締めて、お口には心地良い吸引力を与えますよ。ふふ、どうです? もうすぐ貴方のちんちんは、私の小腸に呑まれちゃうんですよ?」

不覚にも、本当に不覚であったが、俺はその言葉に想像してしまった。
あの中に、自分のものが呑まれる様を。
蜜が流れ、吸い出すように蠢く、いやらしい器官に入れられる様を。
「ふふ、元気になってきたではないですか、あなたのそこが」
メイドは目を細めながらそう言った。
そして、あの三つ編みは、最早俺のものの寸前に伸びていた。
「さあ、期待どおり、食べて差し上げますね。」
その宣告とともに、俺のものは涎を垂らす三つ編みの中に呑みこまれた。

それは、想像を遥かに越えた、心地良い体験だった。
それぞれの行為をひとつひとつ思い描くことは出来る。が、実際には全て同時にその刺激が与えられるのだ。
なおかつそれぞれの行為は、無理矢理搾ろうとせず、かといって弱すぎもしない、適切な強度で与えられた。
例えるなら肌を焼く熱さでもなく、風邪を引くぬるさでもない、適温の風呂。
または痛みを感じる強さでもなく、まったくほぐれない弱さでもない、心地良いマッサージ。
どちらも身を任せるような脱力と、やられている間はいつまでも心地良い持続性と、終わって欲しくない依存性がある。
この三つ編みの中も同じだった。強くもなく弱くもない快感は、ぴくんぴくんと適切な早さで震わせ、ゆっくりと精子が垂れ流されることになった。
あまりの心地良さに足は崩れ、座りこんだあともびくびくと震えていた。
「ふふふ、だらしなく口を開けて、涎、垂れてますよ?」
その声すらも遠くのほうに聞こえていた。目にはなにかが写っていたかもしれないが、脳はそれを認識できなかった。
白く、霧がかかったような視界の中で、僕はその快楽に身を任せることしか出来なかった。

そう、快楽で、全てが霞んでいった。
自身の体に起きていることですら、夢想の向こうにおいやられた。
粘液が濡りつけられている感覚も、耳に届くぐじゅぐじゅとした音も、遠い向こうの出来事のような気がした。
重力すらも感じとれず、ふらふらと自身の魂だけが上空で浮んでいる。
自分の体から手を離したような、そんな心地だった。
意識から手を離しているわけではない。ただ、身を任せていた。

そこへ、快楽という強力なノイズにも負けない明確な信号を送ってきたのは、意外にも味覚だった。
指のようななにかが、俺の舌になにかを塗りつけたのだ。
「それ」は舌に乗った途端、体温でとけ、味覚に絡みついた。
初めに感じるのは少し癖のある、弱い塩味のような刺激。
だがその直後、まろやかでやさしく、クリーミーな甘みが舌全体を包みこむ。
もしチーズをとんでもなく上質な素材で作り、選びぬいた菌と環境で作れば、こんな味になるかもしれない。
だがそれは近いというだけで、本質としては今迄味わったことがない、別次元の味であった。
一体何が口に入れられたのか。俺はゆっくりと目を開けた。

目の前には変わらずメイドがいた。
そしてメイドが俺の口に指を差しこんでいた。
最早噛みつくなどありえないと、確信していたのだろう。
無防備に口へとつっこみ、指先で舌を撫でていた。

「どうです、美味しいでしょう?」
メイドはにんまりとしながら俺に尋ねた。
「昔、ある研究所に潜入したことがあるのです」
唐突にそんなことを語りだすメイド。
「そこで行われていた、ある研究結果を私のものにするために潜入したのです」
メイドは俺の目を見つめながら語った。

「そこに残っていたのは、ある菌が培養されていたシャーレと、その菌が生成した物質でした。
まず私はその菌が生成した物質から漂う、癖がありながらも食欲をそそる、チーズのような芳香に惹き寄せられることになります。
そこで行われていた研究にある程度の予備知識もありました。私は躊躇なく、その一欠片を口へと運ぶことにしたのです。
そう、今でも鮮明に思い出せます。それが舌の上に乗ったそのとき……私はあまりの感動に飛びあがってしまったのです。
仕事がら世界中のあらゆる食材を知っています。しかしそれでも、この味は初めての経験でした。
以来、これは私的食料ランキングベスト3から落ちたことはありません」

ここまで熱の籠った口調であったメイド。
しかしここで、長く息を吐くと、この先は静かな口調へと変わっていた。

「ただ、同時に心底悔やみました。
その生成物があるということは、同時にこれほどのものを完成させた研究が失われてしまったことも示していました。
そう、もし研究者が残っていたならば、その菌の生成方法も詳細に知ることが出来たでしょう。
さらに研究者さんには私の体内で素晴しい快楽を味わいながら、もっと研究を進めることも出来たでしょう。
もう少し早く潜入できていれば、間にあったのかもしれません。
しかし今では成果である菌が残るのみ。なんとか私の体内で培養することには成功しましたが、改良までは叶いそうにありません」

最後に目を細め、下を向いてメイドは呟いた。「本当に……残念です」と。

「ねえ、あなたもそう思うでしょう? 今、菌が作り出したものを味わったあなたならわかるでしょう?」
唐突にこちらへ触られ、戸惑う俺。
確かにあの味は素晴しかった。本来であればもっと、もっと食べたくなるものだった。
だが、俺の中にある"なにか"が、素直に肯定することを許さなかった。

構わず、メイドは続ける。
「その菌は、ある生物に対し積極的に働きかけ、細胞を分解、発酵し、チーズのように変えてしまうものでした。
そこまでの改変をするにも関わらず、その生物自身にはなんの痛みも違和感も感じさせません。
まあ激しい動きに弱いので、兵器としては使えません。空気感染もしないですし。
……もうおわかりでしょう? それはヒトをチーズに変えてしまう菌なのです。
そして今あなたに塗りこめて、完成した部分をあなたの口に入れたのですよ」

……よく、意味が呑みこめなかった。
なんだって? 今、あまりの旨さに感動したあれが、俺の体?
メイドの言葉を二度ほど咀嚼し、ふと下へと、俺の体へと目を向けた。

それが、いけなかった。

既に俺の体は、三つ編みによってほとんどが食われていた。
メイドの三つ編みは、まるでリンゴを食う芋虫のように、穴を開け、俺の体へ潜りこみ。
向こう側に出ると、またその近くから俺の体へと潜りこみ。
既にそれは幾度となく繰り返され、メイドの三つ編みは縫い糸のように、しかし赤い刺繍とは呼べない乱雑さで、俺の体を食い散らしていた。

恐らく三つ編みを抜いたならば、俺の体は漫画のチーズのように、大量の穴が開いているだろう。
ただそれよりも恐しかったのは、そんな事態にありながら、俺にはなんの痛みも、違和感すらも感じられないことだった。
最早、「俺の体」は「俺の体ではない」、俺の体として機能することはないことを、否応なく理解できた。

「あらあら、こんなに顔が青くなって、どうされたのですか?」
ーーーー メイドは笑顔のまま言った。
「今回はあなたの知能と経験だけいただきますので、体のほうは壊れても良いのですよ。少しでも美味しいほうが、ね」
ーーーー あくまでメイドは笑顔のままだった。
「ここまで来るのにくだらない戦闘をさせられ、せっかくの服も汚れてしまいましたし……ふふふ。本当に、酷いものでしたね、あれは」
ーーーー 瞳は、冷たく輝いていたが。 「人の意思といいますか魂といいますか、動きに生気が感じられませんでした。あれではせっかく強靭な肉体を持っていたとしても意味がありませんね。劣化としか言いようがないです」
ーーーー その口調は、明らかに怒りを含むものだった。

唇が震えた。冷たかった。
なにもかもが遠くに、しかし近くにあった。
ゆらゆらと動くのは視界と、メイドの三つ編みだった。
メイドの両手が、俺の頬を包んでいた。

「……さあ、もういいでしょう」
そう聞こえた瞬間、ひゅんと、赤い旋風が顎の下を走った。
すぐさま、どさりと大きな砂袋が落ちた音。
見れば……いや、見ようと首を動かすことは、既に出来なかった。
俺の頭と、体は切り離されていた。
痛みはまるでなかった。血すら流れ出なかった。

まるでバレーボールのように、俺の頭が宙に投げられる。
目の前の景色がぐるんぐるんと回転し、一瞬の無重力を感じたあと、地面へと向かって落ちてゆく。
2m, 1m, 50センチ、20センチ、10センチ……!! 迫る地面に思わず目を閉じる。
が、俺に向かってきたのは地球ではなく、メイドの足。ばきりと真上へ蹴とばされ、顔まできたところでがしりと鷲掴みにされる。
「くす、くすくす……どうですか? おもちゃにされる気分」
さきほどまでとは変わった、にんまりとした笑顔がそこにあった。
「ですが、これからもっと酷いことになるんですよ? 今回は脳細胞の構成さえ読み取れればいいですから、皮膚とか頭蓋骨とか、そういうものは全部、強力な酸で跡形もなく溶かしちゃおうと思ってるんです」
メイドの言葉は、心底楽しそうに聞こえた。この、最後の言葉を除いて。
「はっきりいって、貴方の知識以外を私の中に残すなんて、不快ですから」

と、メイド側に向いていた俺の首が半回転する。
「さ、これが貴方の見る最後の光景ですよ」
そう、宣告される。
幾人もの人間を切り刻み、繋ぎ合わせ、混ぜあわせてきた研究所。
しかし今は見るも無惨にボロボロだ。
そして作り出した怪人はこのメイドに潰された。
……果たして、俺がやってきたことはなんだったのか。
手術台には俺が手術するはずだった女が、未だ眠りの中にいた。

また、俺の首が半回転。
にんまりと、最早見飽きたほどの笑顔。
「では、いただきますね」
ひとこと、そう言うと、メイドは大きく口を開けた。
俺の頭がすっぽりとはいるほどに。
そこから赤い舌が蛇のように伸び、俺の顎へくるりと巻きついた。

メイドの手が離される。
首だけの俺は、暴れることすら出来ない。
舌が導くがまま口へと近づいてゆく。
うっすらと見える口内は、ヒトとは別のものだった。
スムーズに呑みこむためなのか、白い歯も、歯茎すらもなかった。
奥まで運びこむためだろうか、舌は口腔底からではなく、喉のはるか奥から伸びてきていた。
口蓋は固く平らではなく、多数のシワが柔らかく蠕動し、どろどろと粘液を垂れ流していた。
これから運ばれてゆくであろう口の奥は、なにもかもを呑みこむ、暗いブラックホールのように見えた。
どれもこれも、俺の頭を呑むために、わざわざそう作られたかのようだった。

そしてついに、俺の顎が口内へと入っていった。
まず感じたのは、暖かいということだった。
そして、やわらかかった。肉が隙間なく俺の顔を包みこんだ。
俺の口がメイドの中に入る。どろどろの粘液で塗れた肉が、俺の唇を舐めてゆく。
メイドの口は輪ゴムのように伸び縮みし、顎の骨は無いとしか思えない動きで、俺の高い鼻もあっさりと飲みこんだ。
鼻からは粘液が流れこむばかりで、匂いなど感じられもしなかった。
そして目までが飲みこまれた。ついに光のない世界へと落とされたのだ。

ぬぐり、ぬぐり、ぬぐり……
肉に包まれながら、ゆっくりと下へ降りていることだけが、なんとなくわかった。
と、唐突に広い空間へと落される。
もにゅりと着地したそこ。相変わらず暗いため広さはわからない。
ただ湿った空気が俺を包んでいた。

と、そのとき、頭のてっぺんに熱く焼ける痛みを感じる。
俺は直感した。酸だ。ここは胃なのだ。
途端、ぼた、ぼたぼたと大量の酸が降り注ぎはじめる。
肌が焼け、毛髪が焦げ落ち、耳が溶け落ちる。
あつい、あつい、あつい、痛い!
思わず唇を開け、叫ぼうとするも、既に喉は無く。
酸はどんどんと流れる速度を増してゆく。
筋肉が焼け爛れ、舌が痺れ、骨から肉が削げ落ちる。
熱い。焼ける。痛い。痛い。イタイ。いたい。イタイ。
耳も、目も、鼻も、舌も、触覚も、消えてゆく。ただ痛い。
骨がぼろりと崩れ、またさらに奥が酸へと浸る。
やめてくれ、もう、熱い、痛いから。
あつい、あつい、痛い……イタイ……いたい……


つづく

エロいかどうかわからないまま、俺編、ここで完結です。07/11から続いてきましたが、うーん、これでよかったのだろーか。

まあ物語はまだ続きます。こんどは、痛くないよ? しかもジェラさんの一人称の予定。というわけで、また明日。


  1. かくに:おお、これは…邪気王との闘いの果てに何かに目覚めてくれたのですか!?しかも成長した方のジェラさんとか。堪りませんよコレは!勝手に期待させて頂きますッ!あと調子に乗って自分も一枚頑張りたいなーとか…
  2. 管理人:や、まあ、書いてないなぁと思いまして。というわけでちょっとステゴロしてみました。さあどう食おうか。
  3. かくに:思い立ったらなんとやら、しかもステゴロまで…素晴らしい。 こんな事を聞くのもなんですが今回肌の露出をどこまで開放するのかが気になりますね。スカート開放なら秘所を見せ付けながらジワジワ喰って欲しいし、上半身オープンなら男の両手を取って優しくおっぱいにズブズブとか…若しくは三つ編みからとか。確か三つ編みはまだやってなかったような気がするですよ。厳しいかなぁ
  4. 管理人:三つ編みからかぁ。食べたものがどこに行くのか考えると難しい。でも惹かれる。その線で考えてみます。
  5. 管理人:今日の管理人はよっぱらいきっているのでおやすみです。明日にごきたいくださ
  6. 管理人:すいません、体調最悪なためおやすみです…
  7. 管理人:更新されたら上に来るように変更。でも更新はしてません……ちょっと悩み中。
  8. ななし:更新楽しみにしています。頑張ってください!
  9. かくに:更新すると上に来るのはとってもありがたい変更ですね。静かに応援してますよ!
  10. 管理人:応援ありがとうございます。実際反応がないと不安になったりしてつらかったとかなんとか。期待に添えるものが完成すればいいなぁとか。
  11. R.K:チェック済みかも知れませんが「催眠性感マッサージ~スライム編~」という同人ソフトが発売されたようです。 参考までに。
  12. 管理人:情報ありがとうございます。実はチェック済み。いつ買おうか悩ましいです。
  13. 管理人:うう、今日はちょっと他のことで時間取られてしまた……。
  14. 管理人:す、すいません……緊急でしょーもないことの対応をしていたのでこちらに割く時間がなくなってしまいました。大変申し訳ないです。明日は必ず。
  15. かくに:少しずつ進んでるんスね。楽しみです。
  16. 管理人:ゆっくりで申し訳ないです。三つ編みがでっかい手みたいになって……という場面もある予定なんですが、そこまで行くのにどれだけかかるんだこれ。
  17. 管理人:残業でくたくたのため一回休み。というかここから残りの部分をどうするか考えてなかった。やばい。
  18. 管理人:今日もどうしても体力が……げそり。
  19. かくに:期待せざるを得ない!
  20. 管理人:期待ありです!! が、しかし今日は別のことやらねばならなくなってしまったのでおやすみです……。明日こそ。
  21. かくに:お疲れ様であります!ああついに熟ジェラさんがこんなえげつない事を…次回は更に期待せざるを得ない!!痛くない方向性が特に。
  22. 管理人:熟ジェラさんもエグいときはエグいです。なんでこんな彼に対して厳しいのかは、まあ次回で。次回は痛くしません。

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書いた日: 2010/09/14 00:58 カテゴリ:妄想

2010/09/12

絵チャで調子にのってかいたもの。

お題:おっぱいとしょくしゅ

01:33 (スラ) 「この娘たちが入ってると、とても気持ちいいの」
01:35 (スラ) 彼女のおっぱいは異様に大きい。だがそれだけではない。時折、そのおっぱい自体が意思を持ったかのようにうぞりと震えるのだ。そのたび、彼女は熱い息を吐き出すのだ。
01:36 (スラ) それは彼女のおっぱいに触れるとよくわかった。やわらかい中に、違和感。中で蚯蚓のようななにかが蠢いているのがよくわかった。
01:37 (スラ) 「ふふ、私の中でたぁっぷり増えたぶん、あなたにも分けてあげるからね」
01:39 (スラ) 彼女のちくびが、大きく広がり、そこから蚯蚓のような触手が体をうねらせ、ぬるりと這い出てくる。それも一匹ではない。何匹も、何匹も、はい出てるのだ。
01:40 (スラ) ぼとん、ぼとん、床に押さえこまれていた私の上に、それが、落ちる。と、すぐさまおっぱいへと這い寄り、ちくびへと先をつっこんだのだ。
01:42 (スラ) 痛みはなかった。むしろ、その虫が奥へ、奥へと進むたびに感じるのは、強烈な快感。一匹入れば、すぐさま二匹目が、私のちくびへと殺到していた。
01:42 (スラ) 「ああ、もうまどろっこしいわね」
01:44 (スラ) 唇をぺろりと濡らすと、彼女はその大きな胸を揺らしながら、快楽に震える私へと倒れかかってくる。そして彼女の先のちくびが、私のちくびへ近づき……キスを、した。
01:47 (スラ) じゅる、じゅるるるっ!! 触れあったことで、彼女から出てくる虫が直接私の中へと入ってくる。「たまごも、送ってあげるから」そう笑う彼女。平だった私のおっぱいは既に手から溢れるほどに成長していた。ちくびとちくびの間からは、透明な粘液が垂れ流れていた。
01:47 (スラ) おわり。

なにやってんだか。そして気付いたらつづきも書いてたんだってさ。

02:13 (スラ) つぎのひ。「もっとすごいことを教えてあげる」そう笑う彼女に連れられたところは、ある一軒家だった。
02:14 (スラ) 「ここがね、私に虫を教えてくれた、先輩の家」そう笑うと、彼女は呼び鈴を鳴らす。
02:16 (スラ) 出てきた"先輩"は、意外にも普通の女性だった。なにより、おっぱいが大きくない。彼女よりは圧倒的に小さいし、昨日虫を入れられた私と比較してひと回りほど大きい程度だ。
02:18 (スラ) "先輩"は私たちをリビングに通し、一杯のお茶を出すと「準備が出来たら来てね」と奥へひっこんでしまった。私は頭をかしげながら、とりあえず、彼女と同じようにお茶を飲んだ。
02:21 (スラ) 「さあ、いきますか」彼女は椅子から立ちあがると、いきなり服を脱ぎ捨てはじめる。「あんたもさっさと脱ぐのよ」言葉のままに、私も服を脱ぐ。
02:22 (スラ) 一糸纏わぬ姿になった私たちは、"先輩"が消えた、鉄の扉を開けた。中は薄暗かった。が、辛うじて地下への階段があることはわかった。
02:24 (スラ) ぴたん、ぴたん。彼女に引っぱられ、素足でコンクリの階段を下りる。と、空気が少しずつ、冷たいものへと変わってゆく。
02:26 (スラ) どれだけ下りただろうか。ようやく下のほうに明かりが見えてくる。だがそこに近づくにつれ、そこに映る景色が異様なものであることに気がついた。
02:27 (スラ) 床が、壁が、天井が、例の虫で埋めつくされている。じゅるじゅると、大量の虫が、お互いの身を擦らせている。
02:27 (スラ) その異様な光景に、彼女はまったく身じろぎしていなかった。どころか「せんぱーい、きたよー」と、どこか間の抜けた呼び掛けをする。
02:30 (スラ) と、虫が一箇所に集り、山を作る。山はそのまままっすぐ上へと伸び、人の形を、作りだす。「ようこそ」そう笑うそれは、先程見た"先輩"の姿だ。
02:31 (スラ) 彼女と"先輩"は笑顔のまま、軽くひとふたこと交すと、また奥へと歩きはじめた。虫の海と化した、その通路を。
02:36 (スラ) そしてついに辿りついた行き止まりには、ひとりの女性がいた。彼女以上に大きな胸。その蠢きから、破裂寸前の風船のように虫が詰まっていることが窺えた。そしてなにより、その女性は壁に咲く花から"生えて"いた。花は触手のような根を壁へ、床へ、天井へ伸ばし、根付いていた。
02:38 (スラ) "先輩"は「母さん」と、その女性を呼んだ。「連れてきたよ、新しい仲間を」
02:39 (スラ) 女性は私を見ると「あなたね」と微笑みかけた。どこまでも異様な姿なのに、その笑顔には自愛と、かわいさがあって、私は思わず顔を赧めた。
02:43 (スラ) 「さあ、こっちへいらっしゃい」花に誘われる虫のように、私は女性へと引き寄せられていた。「まずは私の虫を分けてあげますからね。胸からだけでなく、いろいろなところから」ふいに私の足元がぐにゃりと歪む。次に気付いたときには、私の腰までが虫に埋まっていた。
02:43 (スラ) おわり。

えっと、ホラーですよ? なにせ絵チャですので、元ネタとなる絵もあるのですが、ないしょ。


  1. でるひ:って本当に載ってた! いやはや、ありがとうございました。ジェラさんの方もひっそりと応援してます。
  2. 管理人:載せちゃいました(笑。ジェラさん、がんばります。

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書いた日: 2010/09/12 02:50 カテゴリ:妄想

2010/05/31

唐突にジャーマネンさん熱が。

なにか描いたら更新するぶろぐジャーマネンさんが描かれてるのを見て、なんか唐突にジャーマネンさん熱が。

「こんなとこ嫌だよぅ……」
「いーから入ってなさい!こっちは忙しいんだから!」

そうやってうさぎに押しこめられたそこは、幾人かの裸の女性が、蜘蛛の糸のようなもので磔にされている部屋だった。
暗い部屋にぼぅっと浮びあがる裸体と糸。ちびうさでなくとも、ここに閉じこめられるのは御免だろう。
だが小さな少女にとって、その場に沸き起こる感情は不気味さだけではなかった。
まったくぴくりとも目を覚まそうとしない裸体の女性たちと、それを釣り下げる粘糸に……ほんの幾分かの、興味を覚えたのだ。

「どうなっているんだろう」という小さな疑問が、「少し、触ってみよう」になるまでに時間は要しなかった。
ちびうさは恐る恐る指を伸ばし、ちょんと、その糸に触れ、そして指を離す。
しかし彼女は直ぐ様、己の軽率さに後悔した。納豆にでも触れたように、糸のアーチが指と、触れた先とに掛かることとなったからだ。
「うぇ……やっぱ気持ち悪い……」
彼女はひとり愚痴た。その背後の暗闇に、どろりと赤い人影が現われていることに気付かずに。


「あれぇ、マーキュリーにマーズちゃん、どったの?」
ちびうさを閉じこめセーラームーンへと変身し、急ぎ売り場に戻ったうさぎは、すぐ様拍子抜けすることとなった。
何故ならそこには赤い触手に囚われた4人がいるばかりで、敵の姿が見えなかったからだ。
「セーラームーン!」「早く急いで!」
その求めに対し、ムーンティアラアクションで触手を断ち切るムーン。
捕われていた彼女らによると、敵のうち二人はすでに退却したとのこと。しかし残る赤いスライム女の触手に掴まり絶体絶命であったが、何故か唐突に攻撃を中断し、どこかに消えてしまったとのことだった。
「帰っちゃったんじゃないの?」
あっけらかんと答えるムーンの頭に、「こら」とマーズは拳骨を落とす。
「油断しちゃだめよ。まだ敵の反応は消えてないわ」
ゴーグルを付けて指摘するマーキュリー。実際、この店内は未だ赤い粘液がそこらじゅうで滴っていた。
「でもさ、私達には新しい技がある。大丈夫だよ。」
「そうね、また現われても愛の天罰、落としちゃうから」
ジュピターとヴィーナスは楽観的だった。

そのとき、床から「ごぼごぼ」と不気味な音が響いてきた。
皆はすぐに身構え、戦士の顔になった。
ジャーマネンは床や壁を擦りぬけることが出来る。それを生かした奇襲攻撃は、既に何度か体験している。
そしてここまでは音でだいたいの見当はつけるしかなかった。
が、今はマーキュリーがいる。彼女はゴーグルを付け、反応を探る。
しかし探るまでもなく、ジャーマネンは現われた。
彼女全員の目の前の床から、堂々と現われたのだ。
その顔の笑みは圧倒的優位に立つもののそれだった。

「現われたわね、このスライム女! 触手や粘液で店をぐちゃぐちゃにする悪い子は! このセーラームーンが、月に変わって、おしおきよ!」
ばっちりと決めポーズをつけ、ムーンは言い放つ。
だがそれでも、ジャーマネンの表情は変わらない。
「ふふふ、私をおしおきしても良いのですか……?」
ジャーマネンは大きく膨らんだ腹を撫でながら答える。
「な、なんだあれ……」「さっきはあんな形じゃなかったのに……」
戦慄を覚えるジュピターとヴィーナス。
「な、なにをする気が知らないけどね! そ、そんな妊婦みたいなお腹になったからって、別に驚いたりなんかしないもんねー!」
ジャーマネンに向け、あかんべーをするムーン。そしてキューティームーンロッドを取りだし、構えを取る。
「ま、まって!」そんなムーンを制したのはマーキュリーだ。
「あの中に、なにか人間の反応があるわ!」

「ふふふ……」
ジャーマネンの笑みが一際大きくなる。と、膨れた腹が不気味な音を立てて波打ち初める。
じゅる、ぐじゅ、じゅるうる……
磯巾着の捕食を逆回しに見るように、なにかが吐き出されてゆく。
赤い粘液にまみれたピンク色の髪。そして特徴的な突起……。
間違いなく、それはちびうさだった。
ジャーマネンの大きな腹から赤い粘液のアーチを大量に作りながら、ちびうさの顔が出てきたのだ。

だが彼女の表情は、ムーンたちがまったく知らないものだった。
とろんとした瞳は、まったく焦点が合っていなかった。
半開きの口で熱い息を吐いているかと思うと、唐突に「はぅっ」っと声を上げた。
風邪をひいたなら、あるいはこんな表情になったかもしれない。
だが、そうではないことは、その様子からも明らかだった。
ちびうさは捕えられ、敵の、ジャーマネンの攻撃を受けているのだ。

「あはぁ……あ……セーラームーン……?」
ようやく、ちびうさの瞳がムーンを確認したらしい。
だがその輝きはあまりに弱く、いつもの稲妻のような鋭さがない。

「ちびうさ、今助けるから!!」
ロッドを握りしめるムーン。
だが、それを制したのは他ならぬちびうさ自身だった。
「だめだよぅ……ムーン……ここ……きもちいんだからぁ……」
普段あれだけ棘のある言葉を吐く口が、正反対にゆるりと開いた。
だらだらとよだれまで垂れていた。
もっとも、赤い粘液と混ざり、なにがなにやらわからない状況であったが。
「最初は……きもちわるいと思ったけど……でも……すごく……いいの……
 とろとろ……ぬるぬる……渦まき……こんな気持ちはじめてなの……
 私の…穴を……埋めてくれてるの……
 あったかくて…とけちゃいそう……はぅ……いい」
その言葉にいつもの強気な面は欠片もなく、ただ快楽に溺れていた。
だがそれも、ちびうさがジャーマネンにされたことを考えれば当然のことだった。


倉庫にて現われた赤い人影は、あっという間に服を剥ぎ取り、自らの中へとちびうさを取りこんでしまった。
当初は藻掻き脱出しようと試みたちびうさだったが、徐々にその動きも緩やかになっていった。

ジャーマネンの中、そこは幾重にも折り重なった肉のフリルで包まれた世界だった。
とめどなく分泌される粘液を潤滑油に、肌を舐めまわしていた。
細胞の一欠片まで丁寧に撫でていった。
時折大きく蠕動し、肉までも揉みほぐした。
隆起した乳首にはさらに襞が集まり、ミルクを絞り出すかのように渦を巻いた。
丁度赤子が吸うだけの力で吸引までもなされていた。
無論、クリトリスにも刺激は与えられていた。
繊毛のような赤い触手が幾つも伸び、丹念に、やさしく、撫でていた。
付け根に巻きつき、時折先端をちくりと刺した。
口、鼻、耳、穴という穴に潜りこみ、舐めまわした。
汗腺も、いや細胞の隙間までもその対象だった。こびり付いた垢は全て舐め取られた。
もちろん膣にも赤い液体は侵入し、ぴたりと密着して肉壁の一枚一枚を丹念に撫でていた。
が、そこにはもうひとつ、半場本能的に差しこまれた、ちびうさ自身の指があった。
撫でまわされる以上の刺激を求めて、激しく中をかき回していた。
呼吸は必要なかった。いつの間にか癒着したへその尾で、必要なものは全て送りこまれていた。
その中は、ただ快楽を求め続ければ良い場となっていた。

どこかで母の愛を求めていたちびうさにとって、幾重もの肉のクッションに守られたそこは第二の故郷となった。
一瞬とも、無限とも思える時間をそこで楽しんだ。
にも関わらず、唐突に首だけ表に出されたのだ。
一刻も早く中に戻りたかった。
そんな中で、ムーンはそれを壊すと言った。
そこには一瞬の苛立ちを感じたが、直ぐ様思いなおした。
ムーンもこれを知ればきっと壊すなんて言わなくなる、と。
だから、一生懸命伝えようとした。その素晴しさを。そうしようとしたのだ。
だがその答えとして帰ってきたのはこんな言葉だった。
「正気に戻って!」「ちびうさ! あなたは騙されているの!」
ちびうさの心に、悲しみと苛立ちが募った。
「なんで……なんでわかってくれないの!」
額に三日月が浮ぶ。そこから放たれる白い光は、皮肉なことに、ジャーマネンにとっては猛毒であった。


カラベラスたちを退却させ、目の前の4人へと自らの体を浴びせた、そのすぐ後だった。
倉庫で店員を拘束している粘体に、なにかが触れたことに気付いたのは。
ジャーマネンは、それは消化器で目眩しをしている間に逃げ出した女たちであると推測した。
「あとの処理」には当然、その女たちの始末も含まれている。
ジャーマネンは直ぐ様壁を擦り抜け、倉庫へ移動した。
と、そこにいたのは小さな少女がひとりだった。逃げ出した女たちが連れていた少女だ。
だが、逃げたのはこの少女も含め4人。3人はどこにいったのか。
ジャーマネンは考えた。残る3人を効率よく追うにはどうすればいいか。
そう、答えは簡単だ。この目の前の少女に聞けばいいのだ。
自らの力を持ってすれば、この小さく、きもち良いことをなにも知らない少女は簡単に素直になるだろう。
暴力ではなく、篭絡する力。ジャーマネンはむしろそちらのほうが得意だった。
結論を出すと、少女の服を剥ぎとり、自らの中へと招待した。
粘体と、触手と、やさしさと、快楽が充満した、自らの子宮の中に。

子宮に少女を入れると、徹底的にかわいがった。
ただ全力でやってしまうと壊れてしまうため、初めはゆっくりと慣らしていった。
中で抵抗が無くなり、喘ぎを上げはじめたのを確認し、くすりと笑った。
ぼんやりとした目で、舌を出してきたときには、ジャーマネンも触手を伸ばし、絡まった。
そうして、少しずつ少しずつ刺激を強くしていった。
涎も愛液も尿も垂れ流し、ついには自らの手を股間に押しこめたときには、愛おしさすら感じた。
臍の緒をつなぎ、酸素と、栄養素と、さらにほんの少し自らの体を与えた。
体はちびうさの体内に入ると、血管や、脳を直接刺激した。
なにもかもが気持ち良くなるように、少しずつ変えるために。
同時に、自らが持つダークパワーも与えていたが、それをスポンジのように吸収していく様に、驚きを覚えた。
カラベラス様に頼んで同士としても良いのではないか。なにしろ、ここまで愛らしいのだから。

だがそのときだった。4人を拘束していた触手が断ち切られたのは。
中の少女はもうほとんど素直になっていたが、もう少し時間が欲しかった。
この少女を人質として使いながら、すぐに表の邪魔者を殺してしまおう。
そう考え、ジャーマネンは戦場へと戻った。

その人質とした少女に、恐しい力が備わっているなど、夢にも思わずに。


ちびうさが発した光は、ジャーマネンにとって致命的だった。
自らの腹で起きたこと。とんでもない至近距離で、逃げることは不可能だった。
赤い粘体で出来た体がどんどん崩壊していった。
同時に店内で滴っていた赤い粘液も消えていった。
ジャーマネンにとって、初めて体験する「痛み」だった。
そうして大きな叫びを上げ、ジャーマネンは消えてしまった。
その場に残ったのは、全裸のちびうさだけだった。

セーラー戦士たちは直ぐ様ちびうさに駆け寄った。
だが、彼女に意識はなかった。
無理に起こさず、そのまま連れ帰るのが良いだろう。
そう判断したセーラー戦士たち。うさぎはちびうさを背中に抱き、帰途についた。

ちびうさが目を覚ましたのは、家のベッドの上だった。
外はとうに真っ暗になっていた。
ベッドの横には、看病していたのか、うさぎが倒れこむように眠っていた。

ちびうさは、全てを覚えていた。
やさしく包まれた、その粘体を。
何度も何度も絶頂させてくれた、その世界を。
快感を貪った、その時間を。
そして、それを誰が壊したか、までをも思い出すと、途端に全身が冷たくなった。

と、そのときだった。自らの中に、違和感を感じたのは。
ちびうささ、その違和感の元である股間へと指を走らせた。
そして秘裂の奥へと指をつっこみ、奥に眠っていたものを取り出した。
それは、ジャーマネンの黄色い蝶ネクタイだった。
そしてそこに嵌まっている邪黒水晶は、無傷だった。
ちびうさの未熟な力では、そこを崩壊するまでは至らなかったのだ。

ちびうさは暫く考えた後、その蝶ネクタイをもう一度自らの内へと戻すことにした。
今度は私があなたを産んであげようと、そう信じて。


物語が進み、ちびうさはワイズマンと手を組むこととなる。
ブラックレディの誕生である。
だがそのブラックレディは我々が知るものとはまったく異なっていた。
赤い液体を纏い、それでデマンドやサフィールを包みこみ、簡単に篭絡してしまった。
邪黒水晶をも取りこみ、ワイズマンまでも取りこみ、黒い星を赤く染めた。

だが、その強大な力を、青い星に向けることはしなかった。
そして母や愛を求めることもしなかった。
何故なら、彼女の傍らに付き従う赤いドロイドが、それを存分に与え、そして自らも返していたからだ。
ブラックムーンと地球との戦争は、そうして終結したのだった。

久しぶりに完結まで書いた気がするよ。


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書いた日: 2010/05/31 21:37 カテゴリ:妄想

2009/12/25

食虫植物に見入られた虫のようだったろう。

僕はふらふらとジェラさんに近付いていく。

巨大な舌が、僕の股間を滑り抜ける。肛門が、陰嚢が、そして陰茎が、赤い舌で舐めとられる。僕はびくりと体を震わせた。

遠くから見ると赤い舌に見えたそれ。しかし実際に触れ、間近にすると「舌」とはあまりに異質なものだとわかる。表面にはボールペンの先のようなやわらかい繊毛がびっしりと生え、毛布のように僕を受け止めた。

しかしそれだけではなく、繊毛は粘液を滲み出しながら個々に動き回わり、僕を舐めているのだ。巨大なイソギンチャクに座っているというのが近いかもしれない。しかしその一つ一つが「感じさせよう」という明確な意思をもって僕を舐め回していた。陰嚢のしわ一つ一つまで丹念に舐めあげられ、肛門などは中へ侵入しようと殺到する有様だった。ある繊毛などは吸い付くようなキスまでもしてきた。

舌に秘められた強大な筋力が、僕を軽々と持ちあげた。両足が宙に浮く。全体重が「舌」にかかったが、どんなクッションよりもやわらかく僕の尻を受けとめた。

しかし上へと勃ち上がりきった僕のモノは、必然的に舌との接触が無くなってしまっていた。また、そうでなくとも「それ」を全身で味わいたいと思うのは自然の流れだった。僕は巨大な舌へと手を回し、そして、抱き締めた。

その瞬間、全身に電撃が走り、白い遡りが放出された。繊毛が乳首に絡みつき、吸い上げた。臍を穿り出した。脇を擽った。肋骨の隙間を突いた。腹筋を撫でた。そして陰茎には、数限りない繊毛が殺到していた。どこもかしこも舐められていた。カリ首の奥の奥までぴったりと密着し、そのまま細かく左右に動いた。触手と言えるほどに繊毛が伸び、巻きついて前後した。尿道口に吸いついたかと思うと、糸のように細くなって奥へと侵入、中から舐めてきた。

頭が破裂しそうだった。理性なんてとうに吹きとび、「舌」をキツく抱きしめながら、腰を振っていた。その時までは。

頭から湿った風が吹きつけられ、ふと、上を見上げる。ジェラさんの体に開いた、あの大きな「口」。それがもう目の前に迫っていた。生暖かい風は、そこから吹きつけられていた。入口の回りには、赤い肉のフリルが幾重にも連なっており、風に合わせ、フリルも前後に動いていた。その「口」は呼吸していた。

しかしその中央は闇だった。底は見えなかった。ただただ黒かった。光さえも呑みこむ無がそこにあった。

ふっと、自分が小さくなったように感じた。頭から落ちる。そう感じ体を固くした。

そのとき初めて、僕は恐怖を感じた。


  1. 管理人:……という幻覚を見たんだ。風邪やばい。だんだん妄想と現実の区別が。
  2. かくに:スラさんの体調は大丈夫でしょうか?幻覚の結末を期待しております。もちろん身を案じております。そんな重大な時に勝手ながらリンク申請させてもらってよろしいでしょうか?是非よろしくお願いいたします。
  3. 管理人:> かくにさん 少し風邪気味のほうが筆が乗る罠にハマっている感じです。オチまで幻覚を見たのですがちょっとパンチが弱い感じがしてどうにも。そしてついにリンク申請ありがとうございます! 早速作業開始ですよ?

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書いた日: 2009/12/25 21:10 カテゴリ:妄想

2009/12/23

風邪かな……

身体がダルくてやる気がでない……。寒いし……

「あら? では私の体内なら、やる気が出るんじゃないですか?」

声の元はジェラさんだった。が、しかし何故か、今日の彼女はメイド服をまとっていない。その白い肌を隠すものはなにもなかった。

ジェラさんが自らの臍のあたりを撫でまわす。と、ぴしり、と音が響いた気がした。

臍が、縦に裂けていた。裂け目は赤い粘液を吐き出しながら、スムーズに裂けていった。裂きイカのようだと思った。

ぼと、ぼとん。裂け目から溢れる大量の粘液が、音を立て床に垂れ落ちた。と、今度は裂け目から赤い塊が這い出てくる。白い蒸気を立ち登らせながら、ずるりと出てきたそれは、赤い唾液にまみれた舌だった。巨大な裂け目にふさわしい巨大な舌は、先端をくいっと立ちあげると、おいでおいでをするように僕を誘った。

今や首元から股間まで、裂け目は伸びていた。そして今度は中を見せびらかすように左右へと広がっていった。白いおっぱいが横を向いてゆく。中は赤い肉の襞が幾重にも幾重にも続いていた。奥は見えなかった。どこまでも続いているようだった。

また、舌が赤い唾液を垂らしながら手招きをした。ジェラさんは目を蕩けさせながら、ぺろりと舌なめずりをした。

拒む理由はどこにもなかった。


  1. 管理人:……という幻覚を見た。風邪はやばい。
  2. かくに:続きが気になって仕方がないんですけど幻だったんですね…どうかお大事に。
  3. 管理人:幻覚だったのです……。手を伸ばしたらふっと消えてしまいました。もうやだ。

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書いた日: 2009/12/23 20:35 カテゴリ:妄想

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